フランクフルトMF長谷部(左)【写真:Getty Images】

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2008年に浦和から渡独 「ドイツ人の几帳面なところも気に入っています」

 フランクフルトで現在公式戦15試合連続フル出場中の元日本代表MF長谷部誠は、チームに欠かせない存在となっている。

 ブンデスリーガ第13節終了時点で5位と好調のチームにおいて、いまや重鎮ともなった長谷部が、ドイツメディア「SPORT BUZZER」のロングインタビューに応じ、できるだけ長くプレーしていたいとの思いを語っている。

 同メディアは長谷部を「冷静で、素晴らしいポジショニングを見せ、1対1に長けており、フランクフルトの守備陣に大きな安定をもたらしている」と紹介。2008年1月に浦和レッズからヴォルフスブルクに移籍した長谷部は翌年にブンデスリーガ制覇を経験し、14年から在籍しているフランクフルトでは今年5月のDFBポカール優勝に貢献した。

 エンゲルベルト・ヘンゼル記者から、ブンデスリーガ制覇とポカール優勝と、嬉しかったのはどちらかと聞かれると、「それには答えられないですね。両方とも最高でした」と笑ってコメント。これだけ長くドイツにいると考えたかと問われ、「予想もしませんでした」と応じている。

 ドイツ人の印象について「ピッチ上のことだけでなく、ドイツの規律を気に入っていますし、ドイツ人の几帳面なところも気に入っています。日本人もそうですからね。だから移籍後も順応にさほど困難を感じませんでした」と語った長谷部。今季序盤はベンチを温めたこともあったが、これについては「ロシア・ワールドカップ(W杯)の後で、序盤は疲労が残っていました。監督があてにできなかったのも理解できます。でも今はまた調子が良くなっています」と説明している。

偉大な先輩プレーヤー二人に言及 「だから僕も40歳になってもサッカーができる」 

 ヘンゼル記者から「あなたは毎週のように絶賛されています。特に、ピッチ上での冷静さが非常に高く評価されていますが、その落ち着きはどこから来るのですか?」と質問されると、「僕の性格と関係していると思います。両親からいつも、『重要なのは、冷静でいること』だと言われていました」と、両親からの教えがあったことを明かした。その一方で、「ピッチ上でモチベーションが上がりすぎて主審と議論になることもありますが、これは減らしていかなくてはなりませんね」と反省の言葉も口にしている。

 24歳で渡独した長谷部も34歳とベテランの域に達した。ポジションも中盤から今ではリベロの位置もこなすまでになり、優れた適応能力を見せている。

 そんな長谷部は、どのくらい長くプレーしていたいかとの問いに「できるだけ長く」とコメント。40歳になってもまだプレーしていたいかと訊ねられると「もちろん。(ブレーメンに所属する元ペルー代表の40歳FW)クラウディオ・ピサロもまだプレーしているし、(シャルケの元ブラジル代表DF)ナウドも36歳だけどプレーしています。だから僕も40歳になってもサッカーができると思いますよ」と、衰えない意欲を口にしていた。(Football ZONE web編集部)