中国メディアは、「日本ではトイレとバスルームがそれぞれ独立した空間になっているのが一般的だが、それは健康のためだという。日本列島は湿気が多いので、一緒にしてしまうとトイレにカビ菌が発生しやすくなり、健康を害する可能性があるからだ」と紹介した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は13日、「日本のトイレの多くには窓がないが、どうして異臭がしないのか」とする記事を掲載した。窓がなくとも換気扇がついていたり、芳香剤が置かれていたりといった理由が考えられるが、記事は日本と中国トイレに対する考え方の違いにヒントを見出したようだ。

 記事は、「日本ではトイレとバスルームがそれぞれ独立した空間になっているのが一般的だが、それは健康のためだという。日本列島は湿気が多いので、一緒にしてしまうとトイレにカビ菌が発生しやすくなり、健康を害する可能性があるからだ」と紹介した。

 また、日本ではトイレの空間が狭く、窓がついていないトイレも存在すると指摘。「窓のないトイレではにおいが気になりそうだが、日本を訪れたことのある多くの中国人は、日本の公衆トイレに漂う空気は、トイレとは思えないほどきれいだと語っている」とした。

 そのうえで、窓がないケースも存在する日本のトイレが悪臭を放てない理由について「日中両国で、トイレに対する文化的な違いがある。中国人にとってトイレは汚い場所という観念があるが、日本人はトイレに神様が住んでいると考え、清潔に保つのだ。日本人は小学校入学からトイレの掃除の仕方を学ぶのである」と解説している。

 一方で記事は、「もちろん、日本のトイレも最初からきれいだったわけではなく、経済や社会の発展に伴って発展してきたのだ。しかし、このような過程を新たな世代の日本人はすでに忘れてしまっており、日本人は先天的にトイレを清潔にすると認識しているが、これは事実とは異なるのだ」と伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)