清水にけん責と制裁金300万円…元社員が6年間で約6700万円を着服

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 Jリーグは25日、清水エスパルスに対しての制裁内容を発表した。

 清水は8月3日、2012年から2018年の6年間において元経理担当社員が、現金回収した売掛金等の着服や、会計システム上の帳簿改ざんによる不適切な会計処理を行っていたことで、クラブの資金約6,700万円を私的に流用していたことが発覚。クラブ公式HPにて謝罪文と共に経緯を公表していた。

 これにより、Jリーグは清水に対して、けん責(始末書をとり、将来を戒める)と300万円の制裁金の処分を下した。

 制裁の理由としては、<1>Jリーグ規約第3条[遵守義務]第2項及びJリーグ規約第23条[健全経営]第3項の違反に該当したこと、<2>本件の被害額は約6,700万円であるが、既に5,000万円以上の返済があり、回収の可能性は高いこと、<3>犯行の動機は本人の物欲を満たすためであり、組織的関与や共犯関係はないこと、<4>一経理担当者が行った事案であるが、プロサッカークラブで発生した事案として、社会的影響度は低くないこと、<5>犯行期間は6年間であり、会社として内部統制機能の欠陥を看過してきた責任としてJリーグ規約第147条[両罰規定]を適用すること、<6>クラブとしては記者会見にて本件を公にし、再発防止策を実施していることなどを考慮して決定したと発表している。