本田がイメージのすり合わせについて言及【写真:Getty Images】

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イメージのすり合わせについて言及「どう詰めるという作業は場面によると思う」

 日本代表は現地時間10日、オーストリア・ゼーフェルトで12日の国際親善試合パラグアイ戦に向けたトレーニングを行った。

 選手間で話し合いを進めているというFW本田圭佑は「どう詰めるという作業は場面による」と言及。そのなかである選手を引き合いに出し、「彼と10年間ぐらい代表で話をして、その議論で一切折り合うことがない」と明かしている。

 今年4月にバヒド・ハリルホジッチ監督を解任し、西野朗新監督が就任。初陣となった5月30日のガーナ戦(0-2)、6月8日のスイス戦(0-2)と連敗を喫したなか、19日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦のコロンビア戦に向けて急ピッチでチーム作りを進めている。

 選手たちが代表チームの課題を口にするなか、本田はイメージのすり合わせについて「それを発している選手とも直接話している。それをどう詰めるという作業は場面によると思う」と語っている。またFWの中から早めにボールが欲しいという声に対して、FW岡崎慎司の名前を出しながら、次のように続けた。

「早く(ボールが)ほしいという議論は、彼(岡崎)なんか僕と10年間ぐらい代表で話をしていても、その議論で一切折り合うことがない」


折り合いのつかない議論を肯定 「そういう選手がいるから僕がもらえたりする」

 本田と岡崎は長年にわたって代表で共闘してきたが、前線にボールを入れるタイミングについての議論は折り合いがつかずに終わるという。だが、本田はそれをポジティブに受け止めている。

「でもFWはそんなものだし、FWが一発を狙ってそういう動きをしているから、この間(スイス戦)、僕が長友(佑都)から横パスを受けて、シュートまで持っていけへんかったシーンがあった。あれもそういう選手がいるから僕が(ボールを)もらえたりする」

 選手によって異なる要求があってしかるべきだという本田。それによって、良い意味での違いが生まれると力説する。「全員が同じようなスタイルで足もとになっていたら、僕があそこで(ボールを)もらうこともできていない」と補足した。

 W杯初戦のコロンビア戦に向けて共通理解を深めている西野ジャパン。2連敗を受けて改善を図るなか、本番直前のパラグアイ戦でどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。


(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)