吉田が今大会から導入されるVARについて言及。ボックス付近での対応に警戒を示した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本代表は5月24日、同30日のガーナ戦に向けてトレーニングを実施。初日から合宿に参加し、この日で4日目を迎えた吉田麻也が報道陣の取材に応じた。

 吉田は西野ジャパンでのトレーニングは「新鮮」だという。ハリルホジッチ前監督時代とは、練習の内容もテンポもまるで異なるため、というのがその理由なのだが、そもそもが「僕はプロになってからあまり日本人の監督の下でプレーしていない」のだそうだ(※吉田が名古屋で過ごした07〜09年は、フェルホーセン監督とストイコビッチ監督)。

 そんな吉田にとって、ワールドカップ本大会で無視できない存在となりそうなのが、今大会から導入される「VAR」(ビデオ・アシスタント・レフェリー)だ。この新テクノロジーについて問われた吉田は、すでに決定された事項である点に対しては「とくに何も感じない」としたものの、やはりゲームの中では常に配慮が必要だという認識を示した。
「ボックス内でのシャツの引っ張り合いとか、目に見えるプレーは本当に気を付けないといけないと思います。まあ当たり前のことですけどね」
 
 昨年のコンフェデレーションズカップでも「VAR」は精度の高い判定を示したものの、再三試合の流れを遮り物議を醸していた。本大会での試合にどのような影響を及ぼすことになるのか懸念されるところでもあるが、吉田は「それが良いか悪いかという話は決着がついている。やるとなった以上は、そこに合わせて対応するしかない」と、最後は開き直るように自身に言い聞かせていた。