『Quick Japan』vol.137 (太田出版)

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AKB48の卒業メンバーの中でも、トップクラスのメディア露出度を誇る川栄李奈。AKB在籍時にはいわゆる“おバカキャラ”としてバラエティ番組に出演しまくり、タレントとしての才能を見せつけた彼女だが、グループ卒業後、なぜ女優という道を選んだのか? 2018年4月24日発売の『クイック・ジャパン』vol.137で、川栄はこのように語っている。

「いや……普通に楽しかったからですね。楽しいことがなによりも自分にとっては大事で。歌とかダンスにはすごく苦手意識があって、休みもない中でやるのはすごく苦痛だったんですよ。でも、お芝居は違ったんです。どれだけ忙しくても楽しいと思えたんです」

幼い頃からドラマや映画が好きで、憧れのようなものはあったと語る川栄。芸能界デビューのきっかけはアイドルグループだったが、「AKBのメンバーだったこと」が、本気で女優を目指そうと思ったきっかけだったそうだ。

「AKB時代にドラマに出させていただいたときに、ほかの演者のみなさんは普通の役者さんなのに、自分はアイドルで申し訳ないな……って思ってしまって。私はAKBじゃなかったら、そのドラマに出られなかったと思いますけど。

役者のみなさんのひとつのお芝居にかける熱量とかを実際に目の当たりにして、やっぱりそういう人たちからすると私みたいな存在はあんまりいいふうには思われないんだろうなって思って。それでAKBを辞める決心がついたんです。これは芝居を本気でやろうって」

その後の活躍ぶりは周知の事実だが、そのことについては、「自分で言うのもなんですけど、運いいんで(笑)」と、謙遜する川栄。芸能界には、売れた途端に態度が豹変し、あっという間に消えていく者も少なくないが、川栄は「調子にのらないこと(笑)」をモットーにしているそうで、そのあたりも引っ張りだこの一因になっているようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.137(2018年4月24日発売/太田出版)