井手口、英2部リーズ移籍合意の報道に現地メディア言及 「W杯に向けてはリスク」

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日本代表に定着し、今冬のイングランド移籍が高まるも…

 ガンバ大阪の日本代表MF井手口陽介は、英2部リーズへの移籍で基本合意に達したと報じられている。

 移籍先となるイングランドの地元メディアでは、移籍が決まった場合も英国の労働ビザ取得の問題から別の欧州クラブへレンタル移籍に出されることが濃厚とし、さらに来年のロシア・ワールドカップ(W杯)出場に向けてはリスクがあると指摘されている。

 9日に行われたE-1選手権の北朝鮮戦では終了間際に劇的な決勝点を挙げ、1-0の勝利に貢献した井手口。日本代表に定着し、現時点において本大会メンバー入りの可能性が高い存在と言っても差し支えはないだろう。

 大きな飛躍を遂げる21歳は、今冬にもイングランドへ渡る可能性が高まっているが、現地メディアは井手口の移籍をどう見ているのか。

 スポーツ専門テレビ局「ESPN」の英国(UK)版は「ヨウスケ・イデグチが日本を離れる準備がある」とした上で、「W杯のセレクションに向けてはリスク」と指摘している。

「EU加盟国にローン移籍すると予測される」

 G大阪では不動のレギュラーに君臨する井手口だが、移籍を選べばコンスタントな出場機会を失う可能性もある。W杯を控えたタイミングなだけに、現地メディアもその点を懸念材料に挙げている。

 また英国の労働ビザ取得が障害となる可能性があることから、記事では「他のEU加盟国にローン移籍すると予測される」と記されている。

 英紙「エクスプレス」も、「ホワイツ(リーズの愛称)がヨウスケ・イデグチと契約で合意…だが問題もある」と、同じく労働ビザが降りるかどうかの問題を危惧している。

 ハリルジャパンを支えるダイナモの海外移籍は、今冬に実現するのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images