ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

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ポストシーズンで強烈な輝き、注目浴びる田中将大の去就

 ワールドシリーズを終えたメジャーリーグではいよいよストーブリーグがスタートする。現地メディアでも報道が活発化する中、ニューヨークの地元メディアがヤンキースの決断が絡む今オフの注目の動きを特集。10の事象をうち、田中将大投手の動向を筆頭に挙げている。米紙「ニューヨークポスト」電子版が伝えている。

 今月1日に29歳を迎えた右腕にとって今年は好不調の波が激しいシーズンとなった。開幕投手を務めたレイズとの一戦では3回途中7失点と炎上スタート。その後も苦しむマウンドを経験したが、徐々に調子を上げ、結局、30試合登板で13勝12敗と4年連続2桁勝利を記録。一方、勝率.520、防御率4.74は自己ワーストで目標としていた200イニングにも届かなかった。

 それでもポストシーズン(PS)に入ると強烈な輝きを放ち、リーグ優勝決定シリーズでは今季ワールドシリーズ覇者となったアストロズに7回3安打無失点と好投。プレーオフ計3登板で計20イニングを投げてわずか2失点、防御率0.90と勝負強さを発揮した。

 そんな田中は7年契約の4年目を終えるこのタイミングでオプトアウト(契約破棄)を行使することが可能。評価を一気に高める形となった右腕は、その去就が大きな注目を浴びている。

米敏腕記者「大多数はオプトアウトするだろうと見ている」

 2日(日本時間3日)にオフの注目を特集したNY紙はその筆頭に田中のオプトアウトの話題を掲載。「プレーオフ前は球界の多くが、二流のシーズンを終えたタナカについて、球団に留まるだろうと考えていた。素晴らしいポストシーズンの結果から、彼は公開市場へとダイブするだろうか? (その判断は)紙一重だろう」と伝えた。

 同紙はそのほか、退任したジョー・ジラルディ監督の後任人事やメジャー移籍の可能性が浮上している大谷翔平の動き、また、今季59本塁打を放ったマーリンズ主砲スタントンのトレードの動きなどを注目トピックとして挙げた。

 一方、地元メディア「ノースジャージー・コム」も「ステイかゴーか? ヤンキースのマサヒロ・タナカに決断の時が訪れる」と特集。「マサヒロ・タナカとの契約延長は期待しないように」、「内情に詳しい関係者によると、田中は(契約延長の)シナリオ上にはなさそうだという」などと伝え、「近年の傾向を考えると、タナカはオプトアウト条項を行使する方向に傾くだろう」と予想した。

 一方、米メディア「ファンラグ・スポーツ」では敏腕記者ジョン・ヘイマン氏が右腕について「ヤンキースはタナカとの関係を再構成できるか?」とレポート。「レギュラーシーズンの大いなる結末と素晴らしいポストシーズンを受けて、大多数はマサヒロ・タナカが自身の契約をオプトアウトするだろうと見ている」と伝えた。

 MLBの規定により、田中はワールドシリーズ終了から3日以内でオプトアウトの権利を行使するのかどうかを決めることになる。現地でも大きな注目を浴びる中、右腕はどのような決断を下すのか。その動向から目が離せない。(Full-Count編集部)