ナショナルズのストラスバーグ【写真:Getty Images】

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ストラスバーグが「なんとも無慈悲」なチェンジアップで空振り三振にファン驚嘆

 米大リーグで連日、熱戦が繰り広げられているプレーオフ地区シリーズ。短期決戦で各チームはエース級をつぎ込んでいるが、ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手はファンが「エグい」と驚嘆した絶品のチェンジアップで空振り三振を奪取。MLB公式が「なんとも無慈悲だ」ツイッターに動画付きで紹介すると「投げ出した直後は直球にしか見えない」「狙っていてもかすりもしない」と“魔球”に反響が広がっている。

 全米のファンが1球で唖然とさせられた。11日(日本時間12日)の地区シリーズ第4戦カブス戦。1-0でリードして迎えた4回1死二塁。一打同点のピンチで迎えた5番の左打者ゾブリストをカウント1-2と追い込んだ。そして、4球目に投じたのは、チェンジアップ。これが驚くべき変化を見せた。

 直球と同じ腕の振りで投じたれた白球は、打者の手元で急にスピードが落ちたかのように沈み込む軌道を描いた。打者から逃げるように外角へ。直球と思って手を出したゾブリストは完全にタイミングがずれ、腰砕けのような状態になり、バットが空を切った。

 チェンジアップといえば、握りを変えて直球と同じ腕の振りで投げ、打者のタイミングを外すことが多い。驚異の変化球をMLB公式は「スティーブン・ストラスバーグのチェンジアップ、彼はなんとも無慈悲だ」と称賛し、ツイッターに動画付きで紹介。映像で目の当たりにしたファンから驚嘆の声が上がっている。

ファンから賛辞続々「えげつない」「難攻不落」「エグいボール」

「こうは言いたくないが、彼はえげつない」

「この日のストラスバーグは難攻不落だった」

「見るからに打てなさそうだ! 狙っていてもかすりもしない」

「投げ出した直後は直球にしか見えない」

「彼はなんともエグいボールを投げる」

 このように賛辞が続々と投げかけられていた。ストラスバーグといえば、2009年のドラフト全体1位でナショナルズに指名され、ドラフト史上最高となる4年総額1510万ドル(約16億5000万円)で契約。チームの大黒柱に成長した右腕はこの日も、7回3安打無失点12奪三振の快投で、2勝2敗と逆王手をかけた。

 なかでも、直球のようで全く直球でない「無慈悲チェンジアップ」は異彩を放っていた。