女優の鈴木砂羽が主演・初演出する舞台で、ふたりの女優が開幕の前日に降板。「鈴木氏から人道にもとる数々の行為を受けた」と、土下座の強要があった旨のブログでの告発もあり、大きな話題となっている。

 この一件に関して、おぎやはぎのふたりが、9月14日放送の『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ系)にて、独自の意見を語っていた。

 まずは矢作兼が「どっちもどっちなのでは」と話した。

「どっちも悪いんだろうな(笑)。女同士のあれだろ、怖えやつ。砂羽は砂羽で、すげえイヤなこと言うんだろうな。かたや、言われた方もなんせ女優だから、それはプライドだってあるよ」

 これに対し、小木博明は「52歳っていう、そんな上の人に対して、そんな失礼なこと(土下座の強要など)するかなって思うんだよね」と疑問を投げかけるが、矢作は「でも、わかんないよ。女優だから。だって、女優さんってさ、すごい人はすごいって言うじゃん。偉そうで」と反論。

 さらに、矢作は演出家という仕事のイメージを語る。

「まず演出家って怖ぇじゃん。蜷川幸雄さんとか、まぁ聞くじゃない。灰皿飛んでくる、みたいな話とか。超怖ぇわけでしょ。その人をみんな尊敬してるから耐えるだけでさ」

 そして、鈴木砂羽は尊敬されていなかったのではないかと、持論を展開する。

「たぶん、尊敬もされてねぇのに、ガンガン言ったんじゃねぇの?(笑)、演出家っぽい感じで。これ、想像ですけど」

 小木は「砂羽も若い頃からそういう厳しい演出家の下でやってるから。『これくらい言っても平気だろ』っていうさじ加減もあったんだろうけどね」とフォローを入れると、矢作はさらにこう語った。

「だから、やっぱり尊敬されてない人がやっちゃいけないんだな。だって、これは尊敬されてたら何の問題にもならない話だろ? セクハラとかパワハラとか、最終的には『なんでこの人が訴えられて、あの課長は訴えられないの?』とか。そういう話だもん。セクハラこそ、人によってOKなんだから」

 そして、こう続けた。

「これは、鈴木砂羽さんにとってはショックだよな。そういうふうになっちゃうってことは、『私がこの人たちに認められてなかった』っていうことだからね」

 確かに、蜷川幸雄の演出をパワハラと告発する人はいなかったが、時代背景が違うこともある。

 劇団側は法的措置の示唆をするなど、まだまだ長引きそうな本件。双方の見解に食い違いがあるなか、真実は法廷で明らかになるのか。