混合ダブルス決勝を制覇した吉村真晴、石川佳純【写真:Getty Images】

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「涙の金」の混合複…9日のIOC理事会で採用の最終決定を行う見込みと英報道

 卓球の世界選手権(デュッセルドルフ)は3日、混合ダブルス決勝で吉村真晴(名古屋ダイハツ)、石川佳純(全農)組が陳建安、鄭怡静(台湾)組にフルセットの末に4-3で勝ち、日本勢では同種目48年ぶりの金メダルを獲得。混合ダブルスは国際卓球連盟(ITTF)が五輪正式種目への認可を求めている3種目の1つだが、国際オリンピック委員会(IOC)は今月9日に行われる理事会で採用の最終決定を行う見込みという。英スポーツメディア「インサイド・ザ・ゲーム」が報じたもの。

 ドイツの地で獲得した涙の金メダルは、東京五輪への架け橋となるかもしれない。

 吉村、石川組は劣勢を跳ね返して、世界の頂点に立った。1-3とリードされながら、3ゲーム連続奪取。15年大会でも銀メダルを獲得していた名コンビは大逆転で、日本勢今大会初の金メダルを手にした。

 優勝を決めると、石川は涙ながらに吉村と抱き合った。

「このゴールにたどり着くために一生懸命、練習してきました。小さな時から一緒に練習していた。だからこそ、お互いを理解できていると思います。すごく仲がいいし、お互いに個人的なことも話ができます」

 記事によると、盟友との絆をこう語ったという。

石川「東京五輪で認められれば、もちろん目指す」…正式種目採用ならV候補に

 さらに、石川は3年後の夢舞台に闘志をたぎらせたという。

「ここで混合ダブルスが大きな注目を浴びたことがすごく嬉しい。もちろん、東京五輪で混合ダブルスが認められば、もちろん、そこを目指していきます」

 現在、混合ダブルスは五輪の正式種目ではない、しかし、ITTFがIOCに正式種目として認可を求めている3種目のうちの1つとされている。9日にローザンヌ(スイス)で行われるIOC理事会で正式種目として認められるか、正式決定する見込みと記事では報じられている。

「マハル・ヨシムラとカスミ・イシカワは、実現の可能性がある2020年東京五輪での混合ダブルスでの優勝を目標に定めた」と記事ではつづられている。

 果たして、吉村、石川組の名コンビを東京五輪で見ることはできるのか。正式種目に認められれば、2人は金メダルの有力候補となりそうだ。