最後に髪を整えたのはいつだったか覚えているだろうか。人によっては記憶に残らないほど、日常的な動作になっているかもしれない。

そんなよくある動作を「4週間ぶりにした」という投稿が、Facebookで大きな反響を産んでいる。

「4週間ぶりに髪を梳かした」

ケイトリン・マリー・トッドさんは、うつ病と診断されている女性だ。

彼女が5月7日にFacebookに投稿した内容は、「4週間ぶりに髪を梳かした」というもの。髪は絡みつき固まっており、梳かすたびにちぎれたという。

髪にくしを入れることだけではなく、洗ってもいなかったようで「指が髪を通る感覚をすっかり忘れていたから、洗っている間中、涙がこぼれた」とコメントしている。

歯を磨いたのも1週間ぶり。歯ぐきからは血が出たそうだ。

シャワーを浴びていなかった間も、自分が臭いことを自覚しており、ヒトに触れるのを避けていたという。服も洗ってはいなかったそうだ。

「うつ病は美しいものではない」

トッドさんは、「うつ病は美しいものではない。うつになると衛生状態は悪くなり、お皿は汚れっぱなし。眠り続けているから体も痛くなる」と続けた。

また、うつ病を「家族を泣かせてしまうもの。いつもボーっとしているから、もう愛していないって感じさせてしまう」と表現している。

うつ病への理解を訴えた

トッドさんが投稿の最後に記しているのはこんな内容だ。

友人や家族が起き上がって掃除をしたり、一緒に時間を過ごしたり、身支度を整えるのができなくなっても、理解してあげて。それから、どうかお願いだから、そのことについて話をしたら、真剣に聞いてあげて欲しいの。

立ち上がろうとしているの。わかるでしょ? 私は今日、髪を梳かしたの。

22万人がリアクション、30万件のシェア

この投稿が公開されると、10日も経たないうちに22万人がリアクションし、30万件近いシェアを受けた。

コメントも2万件を超えており、その多くが「彼女の事は知らないけど、その苦しみは知っている」「これは私が毎日感じていることそのままだ」「本当にそのとおり」といった共感の声だ。

また、「あなたがうつ病だって分かってよかった。助けを求められるからね」「前進おめでとう」など、トッドさんを励ます声も投稿されている。

ただし、反響の中には「あなたはうつ病に見えないから、うつ病ではないんじゃないか」という声もあり、トッドさんは「精神の病気は目に見えるものじゃないから。助けを求めるためには、幸せを抑えなきゃいけないって感じさせるようなことは言わないで」と反論している。