娘が誕生するまで両親は諦めず(出典:http://www.mirror.co.uk)

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子だくさん家族というのはどこの国にも存在する。きょうだいが多ければ多いほど年下の妹や弟の面倒をみてくれる子が育つために、ある程度の年齢に成長すれば両親もなかなか頼りがいがあるに違いない。ブラジル・バイーア州のコンセイサン・ド・コイテーに暮らすイリノー・クルズさん(Irineu Cruz、40)と妻のジュシクリーデ・シルヴァ(Jucicleide Silva)さんは20年も女の子を望んでいるが、これまで誕生した13人は全て男の子だった。

最初にシルヴァさんが妊娠した時、夫婦で「男の子が生まれたら父親が、女の子が生まれたら母親が名付けよう」と決めた。そして13人の子宝に恵まれたが、全て男の子だったために父クルズさんはRから始まる有名なサッカー選手の名前ばかりを付けたのだ。

上は18歳そして一番下は先月に誕生したばかりの男児だが、13番目の子供はどうか女の子であってほしいと願っていた夫妻。しかしそれは叶うことがなかった。クルズさんは子供の名前について、このように明かしている。

「私はリヴァルド(Rivaldo)やロベルト・カルロス(Roberto Carlos)、ロナウジーニョ(Ronaldinho)、ロビーニョ(Robinho)といったプレイヤーが好きなんです。Rから始まるサッカー選手は優秀なプレイヤーが多い。だから子供が生まれるたびにプレイヤーの名前を付けて南米のサッカーを祝おうと決めたんです。」

このたび生まれた男の子は、ブラジルの有名サッカー選手の名前からロナウドと名付けられた。

そんな子供たちは毎週末、地元のサッカーチームと試合をしているという。買ったらメダルの代わりに山羊か、子供たちのために飲み物と食べ物をもらうそうだ。クルズさんは「息子たちが将来、サッカー選手になってブラジルのために闘う時が来たら最高です」と期待を膨らませる。

一方で専業主婦のシルヴァさんによると、米やマカロニ、豆がキロ単位で消費されるという。「経済的に苦しい時期もありましたが、これまで子供たちがお腹を空かせてひもじい思いをしたことはありません。パン一つしかなければ、それをみんなでシェアして食べます」とシルヴァさん。13人の子供たちは互いを思いやる気持ちを持つようにと、両親は愛情を持って育てているようだ。

ちなみに専門家によれば、立て続けに13人もの男児が生まれる確率は8000分の1とのこと。シルヴァさんは英紙『Mirror』に「今度こそ、私が夫にレッドカードを出して女の子の名前を付けたい。娘が生まれるまで子作りをするつもりです」と語っている。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)