【前園真聖コラム】第072回「U-23代表の選手たちを待ち受ける地獄のシーズン」
U-23日本代表がリオ五輪出場、AFC U-23選手権で優勝してくれたおかげで、Jリーグ開幕を前にサッカーへの関心が高まってきていると思います。U-23日本代表のメンバーにはありがとうと言いたいところです。
ですが、選手たちはこれからが正念場です。最終予選の登録23人から、本大会の登録人数18人に絞られるというだけではありません。
植田直通は去年のセカンドステージで1試合しかフル出場がありませんでした。それが鹿島の層の厚さと言えるのですが、もし、今年もその状態が続くのなら、試合勘のないまま本大会に臨まなければならないことになります。
遠藤航はレギュラーだった湘南から浦和に移籍しました。去年ほど出場できるかどうかできるかどうか勝負です。遠藤は自信があるからこそ決断したのでしょうけれど、決して保証されているというのではないのです。
今回の予選では出番が少なかった大島僚太もこれまでとは違ったリーグ戦になるのではないでしょうか。予選を戦ってみて、川崎では周りの選手たちに助けられていることを痛切に感じたはずです。代表チームだと自分で何とかしなければならない。きっち違った気持ちで新シーズンを迎えることになるでしょう。
他の選手たちにも言えることですが、自分のチームでレギュラーでなかったり、活躍できないということは、五輪には出場できないということです。Jリーグで輝いているからこそ、本大会でも注目してもらえるというもの。そうでなければ、オーバーエイジの選手たちにとって代わられても文句は言えないはずです。
まだまだ世間にはおめでとうムードがあります。メディアも持ち上げている。ですが、それを早く忘れて、「地獄のシーズン」にこれまでにない覚悟で臨んでください。
ですが、選手たちはこれからが正念場です。最終予選の登録23人から、本大会の登録人数18人に絞られるというだけではありません。
植田直通は去年のセカンドステージで1試合しかフル出場がありませんでした。それが鹿島の層の厚さと言えるのですが、もし、今年もその状態が続くのなら、試合勘のないまま本大会に臨まなければならないことになります。
今回の予選では出番が少なかった大島僚太もこれまでとは違ったリーグ戦になるのではないでしょうか。予選を戦ってみて、川崎では周りの選手たちに助けられていることを痛切に感じたはずです。代表チームだと自分で何とかしなければならない。きっち違った気持ちで新シーズンを迎えることになるでしょう。
他の選手たちにも言えることですが、自分のチームでレギュラーでなかったり、活躍できないということは、五輪には出場できないということです。Jリーグで輝いているからこそ、本大会でも注目してもらえるというもの。そうでなければ、オーバーエイジの選手たちにとって代わられても文句は言えないはずです。
まだまだ世間にはおめでとうムードがあります。メディアも持ち上げている。ですが、それを早く忘れて、「地獄のシーズン」にこれまでにない覚悟で臨んでください。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。