写真はツイッターより

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 業績不振がささやかれるマクドナルド。その販促ツールとして機能するはずのツイッターが、炎上騒動に見舞われた。引き金になったのは、「中の人」が消費者の質問に答える【今日の質問】という問答だ。

 マクドナルドの新商品が発売され、おいしそうな写真につられて買ったのに、実物は「これじゃない」感にあふれていてガッカリ……そんな声が寄せられたのだろう。日本マクドナルド公式ツイッターは8月1日、【今日の質問】と題し、

「Q.商品の実物と見本の写真が大分異なる場合がありますが、良いと思ってらっしゃるんでしょうか。」

 というツイートを掲載した。たしかに、広告やポスターで見る商品と実物に差があるのは、ままあることだ。

 この質問に対する日本マクドナルドからの答えは、次の通り。

「A. 使用している材料とその分量は、広告写真も実際の提供商品も同じです。」

 この“塩対応”ともいえる答えに対し、ツイッターのリプライでは非難の声が殺到している。

「店舗スタッフの作り方が悪いのか」

 意見の中で目立つのは、見た目についての質問なのに、「答えになっていない」という指摘。

「論点が違うわ!」
「見た目の話をしているんだよなぁ…」
「質問に対しての答えがなんかちがう。いやそうじゃなくて、なぜ見た目が全然違うのかって質問なのに」

 さらに、「店舗スタッフの作り方が悪いのか?」と批判も巻き起こった。

「つまり加工工程が違う為、写真と実物は大きく異なってます。と?ひどい回答だ。」

 一方で、「材料と分量が同じ」とするマクドナルドの回答が「そもそも信じられない」との声も。

「え?あの悲惨なアボカドバーガーもそうだったのか?絶対信じられない。」
「同じだと言うなら、実際に重さを計った写真を掲載して下さい。」

 なお、このツイートのリンク先は、日本マクドナルド公式サイト内の「食の安全Q&A」コーナー。先に挙げた質問と答えも掲載され、さらに回答に関してこのように追記されている。

「商品構成をわかりやすくするために、ソースが見えるようにバンズをずらしたり、具材を中から支えたりすることがあります。」

 この追記を見たと思われるフォロワーからは、またも非難の声が殺到する結果に。

「底上げしかしてないじゃん」
「つまり、写真に写っていない後ろの部分を全面に回してボリュームアップしたわけですね?」

 そもそもは、「ママの目線で、安心できるマクドナルドへ」がコンセプトの「食の安全Q&A」コーナー。今回の一件は、マクドナルドでいつも不安に思っていたことを解決したどころか、逆に不安にさせてしまった結果となってしまった。

 マクドナルドは殺到した批判にどう対応するのだろうか。63万人のフォロワーも注目している。

(取材・文/春山修一)