23日、東アジアカップに臨むメンバー発表の場で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は中国でのトラブルが避けられそうにないことを明らかにした。

「ピッチの状態がとても悪いと聞いています」
「4つのチームが1つのグラウンドでトレーニングすることもありそうだ」
「今のところ決まっているのは1回のトレーニングだけ」

試合が開催される中国・武漢は現在の最高気温が39度を超えている。その中ではいいピッチ状態など望むべくもなさそうだ。

さらに、男女が日替わりで同じピッチを使って1日2試合、9日間で12試合プレーするため、もし初日の状態がよかったとしても、最終日はデコボコになる考えられる。

また、関係者によれば、いくつか練習場があって、それを日替わりで各チームが使うことも予想されている。日々練習場の移動を余儀なくされることで、セキュリティの不安が出てくる。練習場所が固定されているとまだ対策が練られるのだろうが、他チームの練習をこっそり見ようと思えば可能な状態などというのも十分考えられる。2013年の韓国大会では全チームが1カ所でトレーニングしていたので、まさにそうだった。

何より、どこで練習できるのかが決まっていない。いま決まっているのは、初戦の前々日の公式会見と公式練習だけ。本来なら試合前日に公式の練習があるはずだが、男子の試合前日は試合会場で女子の試合が開催されているのだ。

日本サッカー協会は事前にスタッフが乗り込んで現地調査を行っているが、本当のところは行ってみないと何が起きるかわからないということだろう。監視されている中で戦術練習やセットプレーの確認を行わなければならないなどということも予想される。今回の大会では、トラブルに動じないよう心も鍛えられるのかもしれない。

【日本蹴球合同会社/森雅史】