昨年秋以降の急速な景気悪化を受けて、雇用のあり方に注目が集まった。企業の人材戦略がこれまで以上に問われる時代に入っている。企業の人材戦略の課題と、将来を見据えて取り組むべき施策について、法政大学大学院の諏訪康雄教授に聞いた(前編)。昨年秋以降の不況で雇用環境は大きく痛みました。注目した動きは何ですか。まず、企業業績の急速な落ち込みが目を引きます。これまで好調だった輸出関連企業に非正規雇用されてい