母の美紗さんからはいつもけなされてばかり。お弁当も作ってくれないし、学校の面談にも来てくれない。「拾ってきた子だから」なんて酷い言葉まで。そんな母が、陰で応援してくれていたことを亡くなったときに教えてもらった。それでも……。生まれて初めて母とのつながりを実感したのは、母が亡くなったのと同じ年齢で、母と同じ小説家になったときだった。