小学校を舞台にした四篇の小説が収められている。自分が小学生だった頃を思い出さずにいられない小説だ。四十年以上前のことだが、今考えるとおかしいと感じることはたくさんあった。当時もぼんやりそう思っていたけれど、正面からそう訴えればお前の方が間違っていると言われるだけなのだということを、私も他の子どもたちも良くわかっていたのだと思う。読んでいると嫌な記憶が次々によみがえってくるし、自分の中にある黒いも