1848年のドイツ三月革命の失敗は、神の摂理と人間の意志を否定し、アナーキズムを「科学的真理」とする通俗唯物論の隆盛を招きました。俗物ライターのスペンサー(35)もまた、実証的研究もなしに、1855年に『心理学原理』を出版しました。その中で彼は、古くさいヒュームのような連想理論によって、人間の心と進化を「科学的に」解明しようと試みました。