こんな作品があったとかという驚きを味わわせてくれる好企画《オーストリア綺想小説コレクション》の第二弾である。最初の一冊、ヘルベルト・ローゼンドルファー『廃墟建築家』は、この欄でも取りあげた(https://www.webdoku.jp/newshz/maki/2025/01/14/113000.html)。ほとんどのできごとが巨大地下シェルターのなかでおこる『廃墟建築家』とは対照的に、本書はめまぐるしく物語が移り変わる。