今年のノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に贈られることになった。広島、長崎の被爆体験を基に、核兵器廃絶を長く訴えてきた活動が評価された。同じ願いを抱く世界の人々と共に受賞を喜びたい。世界には約1万2千発もの核弾頭が存在する。ノーベル賞委員会が被団協を平和賞に選んだのは、核兵器使用の危機が迫る世界への警鐘であろう。被爆者は高齢になってもなお、命を懸けて「核兵器を二度と使わせて