市井の人々の閉塞感とそこからほの見える光を、生々しくリアリティある筆致の台詞で紡ぐ、劇作家で演出家の赤堀雅秋さん。その最新作で共演する、常に役の匂いを濃密に提示する俳優、森田剛さんと間宮祥太朗さんに、演劇における言葉のあり方と舞台に立つ心境について聞いた。演じるというより、まるで自分の肉体を役に委ねるような凄みとリアルさを感じさせる芝居で評価の高い森田剛さんと、強い存在感の中にも感情の繊細な揺らめ