一般社団法人日本クラウド産業協会(通称:ASPIC、東京都品川区西五反田、会長:河合 輝欣)は、2026年7月30日に開催された第74回認定審査委員会において、厳正なる審査の結果、新たに2件のクラウドサービスに「安全・信頼性に係る情報開示」が適切に行われていることを認定いたしました。

今回の認定では、2026年7月1日より運用開始した「生成AI利用クラウドサービス(ASP・SaaS)の安全・信頼性に係る情報開示認定制度」(詳細別紙)における記念すべき【第1号認定】が誕生いたしました。生成AI技術を組み込んだ先進的クラウドサービスが、国のガイドラインや最新の国際標準に準拠し、適切な情報開示を行っていることが第三者機関によって証明された画期的な一歩となります。

これにより、ASPICによる情報開示認定サービスは累計338サービス(226社)に達しました。



1. 新規認定サービス一覧・概要(認定日:2026年7月31日)

新認定制度で初めて認定を取得した生成AI活用サービスを含む、以下の2サービスが新たに認定されました。(図1)


(1)生成AI利用クラウドサービス(ASP・SaaS)の安全・信頼性に係る認定制度【初認定!】

サービス名 : カナミッククラウドサービス

事業者名  : 株式会社カナミックネットワーク

サービス概要:他事業所間のプランのやり取りからケアカンファレンスまで、すべての業務をWebシステム化し、生成AI技術を導入することで、地域包括ケアにおける多職種多法人連携や介護関連業務の劇的な効率化を支援する先進的クラウドサービスです。


(2)ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度

サービス名 : AOULU電子便

事業者名  : アオウル株式会社

サービス概要:請求書や納品書のデジタル送信および動画や写真、図面などの大容量データ送信を、2段階認証やログ管理により安全に利用できる、帳票送付とファイル転送機能を統合した高セキュリティサービスです。


図1 認定サービスロゴ


(※認定サービスの開示情報は、認定サイトにて公開しております。 https://www.aspicjapan.org/nintei/ )



2. クラウドサービス事業者様へ:今こそ認定を取得すべき理由

現在、国内外で1,000を超える生成AIクラウドサービスが提供される中、利用者は「どのサービスが安全なのか」の判断に強い不安を抱いています。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調査によれば、SaaS利用者の約44%が「情報開示認定」を選定条件または選定時の参考にしていると回答しています。

第三者機関であるASPICの認定マークを取得することは、「公的ガイドラインに準拠した安心・安全なサービス」という客観的な証明となり、競合他社との強力な差別化および大手企業・自治体等からの引き合い増加(選定率向上)に直結します。



3. 認定サービス更新の報告(計48サービス)

第73回認定審査委員会以降に受け付けた更新申請(48サービス)につきましては、引き続き安全・信頼性に係る情報開示が適切に行われていると認め、有効期間を更新いたしましたので報告いたします。


項番/認定番号/サービス名称/事業者名称

1/0197-1601/PasCAL for LGWAN/株式会社パスコ

2/0198-1601/SkyScraper/株式会社NJS

3/0200-1601/ナレッジデリ/株式会社デジタル・ナレッジ

4/0201-1601/Water Business Cloud/メタウォーター株式会社

5/0087-1001/NsxpresII@absonne 原本管理・共有配信/日鉄ソリューションズ株式会社

6/0151-1202/SuisuiRemon/セントワークス株式会社

7/0153-1202/遠眼警備隊II/株式会社第一テクノ

8/0154-1202/FNX e-帳票FAXサービス/株式会社ネクスウェイ

9/0113-1102/MarkONEシリーズ/株式会社ネットウエルシステム

10/0120-1102/e-staffingシステム/株式会社イー・スタッフィング

11/0232-2003/CastingTable4.0/株式会社ミライト・ワン・システムズ

12/0233-2003/CIERTO(シエルト)/株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン

13/0262-2203/s-flow/株式会社コデックス

14/0216-1803/クラウドサービス サスケ/株式会社インターパーク

15/0215-1803/GENESYS-ECO compliance/株式会社JEMS

16/0092-1003/FastSeries/テクマトリックス株式会社

17/0093-1003/ADWORLD 自治体クラウド/株式会社日立システムズ

18/0054-0903/くらしの便利マップ/株式会社サンウェル

19/0063-0903/InterSafe CATS/アルプスシステムインテグレーション

20/0177-1403/SECURE DELIVER/富士フイルムイメージングシステムズ

21/0178-1403/行政経営支援サービス『FAST』/ジャパンシステム株式会社

22/DC0004-1403/三谷産業データセンター/三谷産業株式会社

23/0122-1103/C-Wing 講習会管理システム/株式会社 穴吹カレッジサービス

24/0125-1103/pufure(パフュール)/株式会社NTTデータ

25/0234-2004/電子契約サービス「WAN-Sign」/株式会社NXワンビシアーカイブズ

26/0235-2004/BIZCARD WEB/株式会社エイシス

27/0236-2004/Swing Water Cloud(R)/水ing株式会社

28/0237-2004/filedoor サービス/株式会社熊本流通情報センター

29/0238-2004/OCEVISTAS mini for 自治体/株式会社大崎コンピュータエンヂニアリング

30/0239-2004/安否コール/株式会社アドテクニカ

31/0065-0905/CYDEEN 電子入札システム/株式会社日立システムズ

32/0068-0905/KnowledgeC@fe/株式会社富士通ラーニングメディア

33/0071-0905/KAM/株式会社アイテックジャパン

34/0001-0805/Salesforce Services/株式会社セールスフォース

35/0003-0805/Fujitsu AZCLOUD WebOffice/富士通株式会社

36/0008-0805/スパイラル バージョン1/スパイラル株式会社

37/0202-1605/施設履歴管理システム/前田建設工業株式会社

38/0204-1605/SOFINET CLOUD/日本ソフト開発株式会社

39/0284-2406/PROACTIVE/SCSK株式会社

40/0285-2406/アラートメールフィルタ/株式会社ビリーフワークス

41/0286-2406/年調ヘルパー/株式会社クリックス

42/0096-1006/eForwarder+NVOCCクラウド/株式会社エクサス

43/0009-0807/AZCLOUD SaaS WEBCON/富士通株式会社

44/0016-0807/@Tovas(あっととばす)/コクヨ株式会社

45/0017-0807/desknet's NEO/株式会社ネオジャパン

46/0219-1807/SMARTれん太/株式会社エースシステム

47/0268-2207/tsClinical DDworks/富士通株式会社

48/0270-2207/SMS HaNa/日本テレネット株式会社



4. 一般社団法人日本クラウド産業協会(ASPIC)について

ASPICは、1999年に創立された、日本初のクラウド業界団体です。創立以来四半世紀にわたり、「ASP・SaaS・クラウドの普及促進と市場拡大」「安心・安全なクラウドサービスの推進」「ASPICの組織強化と社会的なプレゼンスの向上」を目標に掲げ、日本の情報通信産業の発展に取り組んでまいりました。現在、会員数は1,400社を超え、AI時代における新たなビジネスの創出と支援を推進しています。 https://www.aspicjapan.org/



5. 本件連絡先(申請受付窓口)

一般社団法人日本クラウド産業協会

クラウドサービス情報開示認定機関 事務局

〒141-0031 東京都品川区西五反田7-17-7 五反田第1noteビル5F

担当   : 岩田・池田・尾坂

TEL    : 03-6662-6854

Fax    : 03-6662-6347

mail   : aspic@cloud-nintei.org

認定サイト: https://www.aspicjapan.org/nintei/



【(別紙)「生成AI利用クラウドサービス(ASP・SaaS)情報開示認定制度」概要】

1. 制度創設の背景と目的

生成AI技術の飛躍的進展に伴い、既存のクラウドサービスに生成AI機能を組み込んだ「生成AI利用クラウドサービス(ASP・SaaS)」が爆発的に増加しています(国内外で1,000以上提供)。

しかし、AI特有のリスク(ハルシネーション、プロンプトインジェクション、権利侵害等)に対する不安から、利用者が安心してサービスを選択・導入することが難しくなっています。本制度は、国際規範や公的指針に基づき、事業者が正しく情報を開示していることを客観的に認定することで、利用者が安心して選べる環境を整え、日本の生成AIクラウド産業の健全な拡大・発展に寄与することを目的としています。


2. 本制度の強みと独自指針の特色

ASPICが18年の認定運用実績、生成AIに関する政府系ガイドライン、国際行動規範、国際標準等を結集し、独自の「生成AI利用クラウドサービス(ASP・SaaS)の安全・信頼性に係る情報開示指針(第1.0版)」を策定いたしました。

(※詳細は、 https://aspicjapan.org/nintei/ga-nintei/idp-publish/ にて公開中)


3. 新制度で重点的に評価・開示を求める主要項目

生成AI利用クラウドサービスでクラウド利用者に開示すべき情報は、次の通りです。


(1)ガバナンス・運営体制:

AIリスクアセスメントの実施および報告書の開示、AI倫理方針・AIポリシー・インパクトアセスメントの公表、権利侵害申し出・苦情対応窓口の設置および従業員に対するAI特有のセキュリティ教育の実施等


(2)透明性・データ管理:

利用基盤AIモデル等の情報開示(モデル選定基準含む)、利用者データの追加学習への使用有無および同意取得方法、学習済みモデルおよび入力データの権利関係・所有権の明示、及び人間の判断介入の有無と損害賠償等の責任分担の明確化等


(3)セキュリティ・安全性:

プロンプトインジェクション等の不正指示対策(ガードレール実装)、ハルシネーション(出力の正確性・信頼性向上)対策、AIシステムに対する敵対的テスト(レッドチーミング等)の実施およびRAG利用時等のアクセス権限に応じたデータ参照制限(ポイズニング対策)等


4. 申請事業者様が得られる大きなメリット

下図2のとおり、本認定制度取得により数多くのメリットがあります。


図2 認定制度説明図