なぜ、男性よりも女性のほうが、寿命が長いの?

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■女性と男性の平均寿命には7歳もの差が!

WHOの世界保健統計によると、日本人の寿命は男女平均で84歳と世界第1位。女性は87歳で同じく第1位ですが、男性は80歳で第5位となっており、両者に7歳ものちがいがあります。全世界的に、女性の方が男性よりも長寿となっていることを考えると、男女の体のちがいが寿命に関係している可能性があります。

以下に、男女の寿命のちがいの原因として指摘されているいくつかの要因をあげてみました。

■男と女の体の仕組みから、寿命の差をひもとく

1 男女のホルモンのちがい
女性ホルモンは血圧を下げ、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールの血中濃度を下げる作用などから、高血圧や動脈硬化を防ぐ方向に働きます。現に、日本人の死因の上位を占める心疾患や脳血管疾患で亡くなる方は女性のほうが少なく、女性の寿命を延ばす一因となっていそうです。

一方、男性では、血中男性ホルモン濃度が高いと心筋梗塞の発症率が低くなるという研究報告もありますが、女性ホルモンほど、はっきりとした動脈硬化抑制作用は報告されていません。

2 基礎代謝量のちがい
一般的には、女性よりも男性のほうが筋肉質で、基礎代謝量が高くなっています。基礎代謝量を上げると生産するエネルギーが増えるため、その副産物である活性酸素も増え、細胞レベルで障害を起こし、病気のもとになるため、寿命が短くなると言われています。

3 社会環境的な要因
男性は仕事を定年退職した後は家にこもりがちなのに対し、女性はいくつになっても地域の集まりや旅行、趣味などに行動的な方が多く、気分転換をうまくすることでストレスの管理が上手なのかもしれません。また、女性のほうが、健康に関する関心が高く、健康管理に気を使っているという説もあります。

■まとめ

以上にあげたいくつかの要因がからみあって、女性の寿命が男性の寿命が長くなっていることが考えられます。性別に限らず、ただ長く生きるのではなく、健康で幸せに年を重ねていきたいものです。

(37歳女性内科医/Doctors Me)

※画像は本文と関係ありません