ジダン助監督への活動禁止処分が撤回…レアルBの指揮続行へ

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 レアル・マドリード・カスティージャ(Bチーム)に所属する元フランス代表MFのジネディーヌ・ジダン助監督が受けていた3カ月の活動禁止処分について、RFEF(スペインサッカー協会)が撤回を決定。スポーツ仲裁裁判所(TAD)が同クラブの上訴を受け入れたことを、レアル・マドリードが公式HPで伝えている。

 ジダン氏は今シーズンからレアル・マドリード・カスティージャの指揮を執ることが決まったが、同クラブが所属するセグンダ・ディビシオンB(3部リーグ相当)で監督を務めるために必要なライセンスを取得していないため、助監督としてクラブの公式HPに登録されている。なお監督には、実質的にはアシスタントコーチの立場にある元スペイン代表DFのサンティアゴ・サンチェス氏が登録された。

 しかし、ピッチ上での指揮はほとんどジダン助監督が執っているため、多くの関係者が問題視していた。スペインの全国中央コーチ育成組織であるCENAFEは、ジダン助監督がライセンスを持っていないにも関わらず監督のように従事したとして、RFEFの審判技術委員会に告発。判決の結果、ジダン助監督とサンチェス監督に3カ月の活動禁止処分が科されていた。

 その後、レアル・マドリードが上訴したことにより、スポーツ仲裁裁判所(TAD)が処分を暫定的に解除。ジダン助監督は指揮を続けていたが、今回の処分撤回で正式に活動を継続できることとなった。

 レアル・マドリード・カスティージャは、同クラブの下部組織の選手たちが所属。2013−2014シーズンはセグンダ・ディビシオン(2部リーグ)に属していたが、22チーム中20位に終わり、今シーズンは3部リーグのセグンダBに参加している。