テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

冬に欠かせないみかん。このみかんを焼いて食べるという、一風変わった食し方をやさしく説明し、この文化を残そうとする日本で唯一の同好会『焼きみかん同好会』の存在を先日ふとしたことから知りました。

みかんを焼くという風習がない僕にとってこれはとてもショッキングな事でした。どれほどみかんを焼くのか、どのように焼くのか、みかん農家の方々はこれをどう受け止めているのか、、そんな様々な考えが止まらなくなり気がつくとこの会のホームページにアクセスしていました。

この同好会の発足はこの会の設立者が大学時代に立ち上げられたようでした。ホームページで当時のことを設立者の方はこう振り返っています。

「当時、なにげなく研究室の仲間に『焼きみかんって知ってる?』と、その存在を教えて試食してもらったところ大変不評でした。我が家では全員そのおいしさが理解できると言うのに…。結局、先生込24人の研究室で『焼きみかん』を認めたのはたった3人でした。その後、他の知人にも紹介してみたのですが好意的返事を頂いた事はありません。結局、研究室内では迫害されてしまいましたが作者の他にも2人は焼きみかんを認めたのです。」

焼きみかんがほぼ全員の賛同を得られなかった様子が痛いほど伝わってきます。 

さてこの焼きみかん 具体的な作り方はいったいどのようなものなのでしょうか。
以下こう記されています。

「『焼きみかん』とはその名のとおり、そのみかんを焼いたものです。調理方法はただ『焼く』のみ。」

なるほど、みかんを焼くのです。焼くのみなのです。

「(ただし、オレンジは不可。オレンジとみかんは似ていますが別物です。)」

危ないところです。うっかりオレンジを焼いてしまうととんでもないことになります。

「フライパンでの調理例(緊急時)。フライパンの上にみかんを転がし、温めます。軽く焦げ目が出てきたら出来あがり。温かいうちに食べましょう。ただし、フライパンの焦付きに注意。」

焼きみかんを緊急のときに食べる状況がいまいち飲みこめませんが、誰でも軽く食せるようです。さらに

「網での調理例(お勧めの調理法)。お餅を焼く要領でみかんを焼きましょう。軽い焦げ目が全体に広がるように焼きます。適当なところで焼くのをやめ、温かいうちに食べましょう。」

とやはり焼きみかんは網で焼くのが筋、そして一番おいしく食べれるそうです。さてこの焼きみかんの優れている点を設立者の方はこうおっしゃっています。

「焼きみかんの優れている点をいくつか挙げてみると、寒い冬に食べる事により、体が温まる(温かいので胃にもやさしい)。皮のむきにくいものでも、焼くことによりやわらかくなり、皮がむきやすくなる。焼くことにより、みかんの自然の甘味が増大する(感覚的に)。調理に多少の手間が必要なので、みかんの食べ過ぎを抑えられる。」

焼かないと、この設立者のかたがどれだけみかんを食べてしまうのか恐ろしくもなるところです。

ただ、なるほどあたたかいみかんもここまで説得されると食してみたくもなります。この同好会のページには焼きみかんチャットや焼きみかん掲示板がにぎわっているのですが、書き込みに海外におられる方も参加しておられました。 

「焼きみかんで調べていたら、ここにきました。何だかとても嬉しくなりました。そこで、幾つか教えていただきたいことがあるのですが。現在ロサンゼルスに在住しているのですが、みかんが手に入りにくいです。カリフォルニアで採れるオレンジでも焼きオレンジは可能でしょうか?」

焼きみかんで調べているロス在住のかたということもすごいのですが、上記で注意をしていたオレンジ焼きという誤りをこの方は犯そうとしてしまっています。
このあと誰も返事をしていなかったためロスでオレンジ焼きの惨劇が起こったであろうことは想像に難くありません。

みかんはそのまま食べるもの……小さいころからそう思い込んでしまっているかたがほとんどでしょう。今回、焼きみかんの虐げられた歴史、メリット、そして物事を違った角度から見ることで得られる新しい感覚は僕自身に衝撃をあたえました。

これからもいろんな果物を焼いていこうと強く感じた同好会でした。
手始めはライチで。



この記事を書いたのは…

この記事の元ブログ: 「焼きみかん同好会」について