iPhoneで撮ったパノラマ写真をポスターにできるアプリ
……そう、どこかに出掛けた方は多いと思うのです。その際、旅の思い出として写真を撮りますよね。もちろん、カメラじゃなくiPhoneで済ます人も多いと思いますが。何しろ、iPhoneの高機能っぷりといったら尋常じゃないから。
では、撮った画像はどうしましょう？ というのも、今のiPhoneカメラには「パノラマ」なる機能があるのです。カメラを持ち、連続的な画像になるよう回しながら撮る。するとiPhoneの方で風景を繋げてくれ、結果的にパノラマ写真が出来上がるという按配らしく。素晴らしい！
……っていうかこれ、現像できるの？ それとも、データに残すしか手がないのかしら。
「iPhone5のカメラに『パノラマ』が標準装備されていることを知り、その機能性の高さに非常に驚きました。この画像を現像する手段として、当社の技術を活用できるのでは……と考えたんです」（同社・篠原プロジェクトリーダー）
ロール紙を用いたオンデマンド用のカラープリンターを所有し、金融関係などの企業にパーソナルカタログを作成していた同社。試しにこれを、パノラマ画像プリントに使ってみた。すると、予想以上の出来映えに！
「こんな小さなカメラで、こんなに綺麗なポスターが作れるのか。これを、ぜひ皆様に使ってもらいたい！ ……と考え、アプリを開発いたしました」（篠原プロジェクトリーダー）
アプリの使用法は、至極簡単。ポスターとしてプリントしたい画像を選択し、トリミングと画像を調整し、プリント枚数を確定し、「決済」ボタンを押せば、終了！ ポスター1枚の価格は、税込み1,980円（送料は税込み525円／全国一律）。最大で「縦30×横150cm」のポスターに仕上げてくれ、注文から1〜2週間後には自宅へ届けてくれるとのこと。もちろん、パノラマ機能が標準装備されたiOS6以上のiPhone5/5s/5c対応です。
「アンドロイド版アプリの開発も考えたのですが、搭載機種が非常に多く、画質がまちまちになってしまうんです。結果、不満足な画質のポスターになってしまうことも考えられるので……」（篠原プロジェクトリーダー）
その辺の問題をクリアすればアンドロイド版アプリのリリース、やぶさかではない。
そして、もう一つ。このサービスを「アプリ」にしたのは、理由がある。
「スマホ撮影とはいえ、画像はデータとして非常に大きいんですね。なので、メールでの送信が非常に面倒になります。やはり、アプリにする必要がありました」（篠原プロジェクトリーダー）
結果、どうやらアプリにして正解だった模様。非常に多くの人にこの技術は利用され、主に旅行先での風景撮影に好んで活用されているという。
もちろん、オススメ撮影法はそれだけじゃない。スタジアムにて撮影すれば、広いアングルの迫力あるポスター制作が可能となる。また広大なスポットで右から左へグァーッと撮影すれば、一本の絵巻みたいなポスターになる。
ただ唯一、街中における撮影には弱いようだ。
「街中だと人が動くため、その部分の画像がブレてしまいます。やはり、風景撮影等にこそ最適ではないでしょうか」（篠原プロジェクトリーダー）
う〜ん。これは“アプリの弱点”というより、“カメラの弱点”ではないでしょうか？
最後に篠原氏から、ちょっとスペシャルなポスター製作法を教えていただきました。
「iPhoneで撮った画像をパソコンで加工し、もう一度iPhoneに戻してアプリで注文する方もいらっしゃいます。この方法だと、オリジナルで、それでいてアーティスティックなポスターを作ることができますよ」（篠原プロジェクトリーダー）
活用法は多種多様だし、聞けば聞くほどスゴい技術！ 『写ルンです』の頃と比べると、目眩がするほど進歩しましたね……。
（寺西ジャジューカ）
