変革者に同調圧力をかけないことで組織を成功に導け!/寺西 隆行
変革者は特徴的な「歪み」を持っているそうです。その「歪み」に同調圧力をかけず、受け入れることが、組織変革には必要だと思います。


※本記事は、(株)Z会


http://www.zkai.co.jp/


勤務の筆者の個人的な見解です。


成功する人に特徴的な5つの認知の歪み


という記事を読みました。


ここで出てきた5つの歪みは、僕が知っている身近な変革者(記事では「成功者」ですが)に共通する特徴で、思わず「そうそう!」と思ってしまいました。
#もちろん、改革を断行し、しっかり“一定の成果を収めている”、そんな変革者の知人たちに共通する特徴です。


組織の長、あるいは、マネージャークラスがこの5つの特徴を持っていると、組織変革を起こしやすいと感じています。
これらの特徴は、一般的には「好ましくない」とされる特徴も含まれていますが、その特徴を「特長」に進化させることに協力せず、日本人独特の同調圧力により排除しようと動くような組織だと、いくら組織内で「変革が必要だ!」という声がおきても、決して変革なんて起きないと思います。
誰の目にもキレイな変革なんてまずないですから。

5つの特徴を見ていきましょう。


1.ナルシシスト

自己PR過剰な人を、それだけで潰そうとする人が日本人には多いのではないでしょうか。
しかし変革者は、得てして自己PRが好き。というか、自分をPRするくらいのナルシシストではないと、変革なんてできないんだと思います。
だから、「自己PRばっかりしているあいつは、ケッ」という狭量な視点だけで判断せず、しっかり成果を出している(あるいは、出そうとしている)人を見抜き、自己PRを許容する、くらいの目と心が必要ですね。変革を求める組織なのであれば。


2.ウエメセで極端な二分法的思考

勉強するのは何のため?の記事でも書きましたが、「どっちがいい?」という正解がないことなんて、世の中にはたくさんあります。
AとBの2つがあるとき、Aがいい“場合がある”し、Bがいい“場合がある”。それがほとんどの「どっちがいい?」議論に起きることです。
しかし変革者は、AかBの一方向が絶対的に正しい、と決め付け、ウエメセ的に押し付ける傾向がありますね、確かに…

正直、この押し付けそのものは(誰がやっても)好ましくないと思うんですが、総体で見た時に「この人じゃないと変革できない」と思う人であれば、「(そういう押しつけ的な物言いしても)仕方ない」と割り切る必要がどうしてもあるんだと思います。
だいたいの場合、変革者は、押しつけるだけの(勉強を含めた)努力を、一般の人よりしているものでもありますから。


3.過剰な、けれど概ねいつも正しい一般化

とってもうまい表現だなあ、と思いました。これも勉強するのは何のため?の記事で書いた「一般化のワナ」の通り、普通の人であれば避けなければいけない思考、あるいは言論だと思うのですが、変革者のやる一般化は、確かに「概ねいつも正しい(と思える)」んですよね。


ただ、「それはちょっと違うんじゃないかな」と思うときもあます。それを変革者にどう弁えてもらうか、あるいは、弁えてもらうことを諦めて「違う」ことが破壊的なまでに推し進められないような仕組みを創るか、さらにあるいは、「違う」ことが破壊的に進んでも仕方なし(その人に変革を委ねるという選択肢しかなかった、と諦める)と思ってしまうか…これは組織においてはとっても悩ましい選択ですね。。