【おもしろ解説】自由の国アメリカ/渡部 弘毅
自由の国アメリカは太る権利獲得することも重要なのです。


ハンバーガーにはやっぱりコーラですし、あんぱんには牛乳、そして餃子にはビール、お刺身には日本酒が定番だと思う、今日この頃です。


ニューヨーク市が肥満防止のため制定した、レストランなどで販売される炭酸飲料などのサイズを規制する条例(通称・ソーダ制限令)について、ニューヨーク州の高裁は、施行を差し止めた一審の判断を支持し、市側の控訴を棄却しました。


ニューヨーク市では成人市民の8人に1人が糖尿病、公立学校の生徒の約4割が体重過多であり、「栄養分がなく、満腹感もない甘味飲料は気付かずに取りすぎてしまう過剰カロリー源泉」とみる同市保健委員会が主導し昨年9月に導入が決まったようで、今年3月12日の施行は住民側からの訴えで第一審は指し止めになったようです。


アメリカは、自由の国、個人の人権を尊重する、でもその反面リスクも自分で背負う国です。


個人の自由を愛するアメリカでこんな条例が施行されるのは、「らしくない」ですが、それに対して訴訟を起こし太る権利を勝ち取ったことは「らしい」ですね。


一方、太った女性が「私が太ったのはマクドナルドのせいだ」とマックを訴えたりするのも「らしい」し、太っていると出世に響くために死に物狂いでジム通いしているのも「らしい」ですね。


まとめると、「太る自由を誰かから奪われるのは我慢ならないけど、太ったらまずいと必死で走っている。そして、太ってしまったら誰かのせいにして訴えてやる!! 」とうのが「自由の国アメリカ」なのです。