リードタイム短縮には2の視点がら語られますので、どちらの視点でのリードタイムが必要かをしっかり把握した業務改善は必要になります。私生活でのリードタイムも、しかりです。


製造業におけるリードタイムとは、


1)素材が準備されてから完成品になるまでの時間


2)発注してから納入されるまでの時間、調達時間


の2つの意味があり、


1)は製造あるいは生産リードタイムとも言われ、生産部門内、工場内など比較的限定された範囲内を対象としています。


一方、2)は顧客リードタイム、受注リードタイムとか納入リードタイムとか言われ、製品を発注した側からの定義であり、発注者によって発注時点、納入時点の意味が異なるケースがあります。


したがっって単純に「リードタイム短縮の改善策を出しなさい」と言われてもどっちの短縮なのかをしっかり把握しないと、打ち手の範囲が違ってきますので要注意です。


私生活で言うと、「あなた!!もっと早く帰ってきなさいよ。」とリードタイムの短縮要望があった場合は、


1)会社を出てから帰るまでの時間を短縮する。


2)朝家を出てから帰宅するまでの時間を短縮する。


のどちらを要求されているか把握することが重要です。


1)であれば、フラフラ飲みに行くのを少なくすればいいのですが、2)だと、仕事の生産性を向上させて残業を減らす必要があります。あるいは、「会社の近所に引っ越す」が最適なソリューションかもしれません。


逆に、「なんで毎日そんなに早く帰ってくるのよ!!」とリードタイムの延長の要望があった場合は、


1)毎日、夕飯つくるのがめんどうだから、外で飲んできなさいよ。


2)稼ぎ少ないんだから、残業かどっかでアルバイトでもしてちょっとでも稼いできなさいよ。


のどちらか、しっかり把握する必要があります。2)の意図の場合1)の行動をとるととんでもない結果になるので要注意です。

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