「ブラック企業」と呼ばれないために今できること/日沖 博道
以前なら「体育会系だねぇ」で済まされていたような会社まで、今やある日突然に「ブラック企業」扱いされかねない。自業自得の側面もあるが、よほど経営者が自覚を持たないと、「明日は我が身」である。
(本記事は小生のブログに以前書いた内容を再掲載したものです)。
ある縁でその地のコンサルタント仲間に要請され、地方のある中堅企業を何度か訪ね、経営改革を議論したことがある。イシュー(論点)は色々と変わったが、小生が何度か蒸し返したのが、営業改革を通じての企業体質変革であった。それには理由がある。
その会社はその地方では有力な上場企業だが、今の経営トップが一代で築き上げた急成長企業である。典型的な叩き上げ型である経営トップの号令下、積極的な営業方針で伸びてきた。それでも今や子息の代になって組織の近代化を進めており、本社の管理手法などは東京の大企業と(少なくとも表面上は)同じようなものを取り入れている。
しかしながら営業のやり方、管理の仕方に関しては昔のままである。一匹オオカミ的な営業マンが個人の才覚で、狙った客に飛び込み訪問する「プッシュ型」である。営業所長もプレイングマネージャーとしてノルマを持つ。ここまでは実にありふれた典型的「ニッポンの営業組織」なのだが、この会社、営業マン個人に対する歩合の比率とその報酬額が実に高く、1件受注に成功するとXX間(微妙なので数字は伏せる)くらいは遊んでいても構わないほどである。
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(本記事は小生のブログに以前書いた内容を再掲載したものです)。
ある縁でその地のコンサルタント仲間に要請され、地方のある中堅企業を何度か訪ね、経営改革を議論したことがある。イシュー(論点)は色々と変わったが、小生が何度か蒸し返したのが、営業改革を通じての企業体質変革であった。それには理由がある。
その会社はその地方では有力な上場企業だが、今の経営トップが一代で築き上げた急成長企業である。典型的な叩き上げ型である経営トップの号令下、積極的な営業方針で伸びてきた。それでも今や子息の代になって組織の近代化を進めており、本社の管理手法などは東京の大企業と(少なくとも表面上は)同じようなものを取り入れている。
しかしながら営業のやり方、管理の仕方に関しては昔のままである。一匹オオカミ的な営業マンが個人の才覚で、狙った客に飛び込み訪問する「プッシュ型」である。営業所長もプレイングマネージャーとしてノルマを持つ。ここまでは実にありふれた典型的「ニッポンの営業組織」なのだが、この会社、営業マン個人に対する歩合の比率とその報酬額が実に高く、1件受注に成功するとXX間(微妙なので数字は伏せる)くらいは遊んでいても構わないほどである。
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