昨年のノーベル経済学賞を受賞した米国の学者が推賞している「マーケットデザイン」と企業間商取引の関係は?


5月の始め頃に日経新聞の経済教室で「マーケットデザイン」というものが取上げられていました。私も全く知らない世界でしたが、慶應義塾大学の坂井先生がとても分かり易く執筆されています。
たいへん興味深く読ませていただきました。昨年のノーベル経済学賞は米国のアルビン・ロスとロイド・シャプレーという経済学者が受賞しました。この2人は「マーケットデザイン」の基礎と実践に関しての貢献により同賞を受賞したのです。このように「マーケットデザイン」は最先端な学問であることに間違いありません。


「マーケットデザイン」とは社会を豊かにするために優れたモノと人の組合せを最適化する、つまり適切に配分する組合せを実現するための解決方法を見つけ出すものだそうです。その解決方法となるのが「オークション」や「マッチング」です。


また政策研究大学院の安田先生によると「マーケットデザイン」は「経済学で得られた最新の知見をいかして、現実の経済制度の修正・設計を行う研究分野」であり従来の机上(例えば完全競争市場を前提としたモデル)の理論とは異なり「現実の制度設計に役立ち」「実践的応用」につながるのが特徴とのことです。簡単に言うと経済学をより実学に落とし込んだものと言えるでしょう。


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