家庭用の太陽光のパネルが盛んに設置される反面、メガソーラーも急激に広がっています。ITの過去のトレンドを考慮すると、このブームがどう収束していくかが見えてきます。

メガソーラーとは、出力が1千キロワット以上の大規模な太陽光発電所で、広大な用地に太陽光パネルを敷きつめて造ります。2012年7月に電力会社が太陽光発電などの再生可能エネルギーを全量固定価格で買い取る制度が導入されたのを機に、参入が相次いでいます。大手銀行各社も投融資が拡大しているようです。
一方、家庭用の太陽光パネルの設置も盛んです。

この状況をITの世界でいうと、家庭用パネルが分散処理、メガソーラーが集中処理、と位置づけられます。
そしてITの世界の潮流で考えると、

1)メインフレームを中心とした集中処理
2)パソコンサーバ、オープン化による分散処理
というステップを踏まえ、分散処理の課題解決や全体最適の観点で
3)クラウド化による集中処理に拍車がかかる

という変遷をたどってきてると考えられ、太陽光の家庭用パネルは上記2)のステップではないかと考えられます。

家庭用の太陽光パネル、すなわち分散処理にはITと同様に様々な課題が登場してきています。

今は大丈夫でしょうが、昔ドイツで太陽光パネルを設置した家が火事になって消防車が駆けつけ放水したら消防士が感電死したという噂を聞いたことがあります。

最近では、産業廃棄物であるパネルの廃棄問題が浮上しています。まだまだ設置ブームで廃棄量は多くないようですが、既に不法投棄問題等が浮上しているようです。

産業が新しいだけに、まだ処分やリサイクルのルールが明確になっていません。パネルの内部には人体に害を及ぼす鉛、カドミウムなど重金属類が含まれており、使用済みのパネルを処分する際、こうした金属類を適切に分別しなければ、自然界に溶け出す可能性が高くなります。早急にルール決めが必要です。

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