EUの国民に聞いたお互いの国についてどう思う?「最も信用できる国→ドイツ」

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Pew Research Centerが5月に発表したEU国民の隣国へのイメージ調査の結果を発表しました。「最も信用がおける/信用おけない国」「最も鼻が高い/謙虚な国」「最も思いやりがある/ない国」といった質問に対し、EU諸国の国民が回答しています。

●最も信用できる国
イギリス→ドイツ
フランス→ドイツ
ドイツ→ドイツ
イタリア→ドイツ
スペイン→ドイツ
ギリシャ→ギリシャ
ポーランド→ドイツ
チェコ共和国→ドイツ

●最も信用できない国
イギリス→フランス
フランス→ギリシャ
ドイツ→ギリシャ/イタリア
イタリア→イタリア
スペイン→イタリア
ギリシャ→ドイツ
ポーランド→ドイツ
チェコ共和国→ギリシャ

●最も鼻が高い国
イギリス→フランス
フランス→フランス
ドイツ→フランス
イタリア→ドイツ
スペイン→ドイツ
ギリシャ→ドイツ
ポーランド→ドイツ
チェコ共和国→ドイツ

●最も謙虚な国
イギリス→イギリス
フランス→フランス
ドイツ→ドイツ
イタリア→スペイン
スペイン→スペイン
ギリシャ→ギリシャ
ポーランド→ポーランド
チェコ共和国→スロバキア

●最も思いやりがある国
イギリス→イギリス
フランス→フランス
ドイツ→ドイツ
イタリア→イタリア
スペイン→スペイン
ギリシャ→ギリシャ
ポーランド→ポーランド
チェコ共和国→チェコ共和国

●最も思いやりがない国
イギリス→ドイツ
フランス→イギリス
ドイツ→イギリス
イタリア→ドイツ
スペイン→ドイツ
ギリシャ→ドイツ
ポーランド→ドイツ
チェコ共和国→ドイツ

「最も信用がおける国」としてはギリシャを除いたすべての国が「ドイツ」だと回答。国が破産しようともゆるぎない誇り高いギリシャ人の顔がのぞいています。

「最も信用できない国」としては、イタリアやギリシャを上げる国が多い中、面白いのは、イタリアのみが自嘲(じちょう)気味に自国を「最も信用できない」と答えていること。

「最も鼻が高い国」は、フランス、またはドイツであると各国意見が一致しているようです。政治的、経済的にもけん引役である両国へのねたみと不満の矛先が向いているのでしょうか。

「最も謙虚な国」、「最も思いやりのある国」には、ほとんどの国が自分の国を選んでいます。自国愛からか、自己肯定には迷いがないようです。

「最も思いやりのない国」には、フランス以外の国がドイツを挙げています。これには、EU債務問題へのドイツの政治的役割への反発のあらわれでしょうか。

回答は、歴史的な側面を含め長年に渡って通用しているステレオタイプを大いに反映する結果となっているようです。さらに、最近のEU諸国の深刻な経済危機、債務問題も隣国へのイメージを上げる/下げる結果につながっているのもよく分かります。

この調査は、今年3月に電話または、個人インタビューで各国700人から1,100人を対象に行われました。


※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。


参考:Europeans Rate Their Neighbors
http://economix.blogs.nytimes.com/2013/05/17/europeans-rate-their-neighbors/