弾力性を意識すると、価格施策だけでなく仕事や生活面での振る舞いにも応用ができます。

価格弾力性とは価格の変動によって、ある製品の需要や供給が変化する度合いを示す数値のことです。
「需要の価格弾力性が大きい」とは、価格変動に対して需要が激しく変動する、つまりちょっと価格を下げただけでいっぱい売れるということです。通常、米や野菜などの生活必需品は価格弾力性が小さく、宝飾品などの贅沢品は価格弾力性が大きいといわれています。全ての商品がやみくもに価格を下げれば売れるという訳ではありませんので、商品の価格弾力性を意識したプライシング施策が必要です。

一方、「感情の売上弾力性が大きい社長」とは、ちょっと売上が下がっただけで、激怒りとなる社長のことで、この場合マネージャーは人間性まで否定されることになります。
通常、大手企業の論理的思考タイプの社長はこの「感情の売上弾力性」が小さく、中小企業のたたき上げオーナー社長は「感情の売上弾力性」が大きいといわれています。
ですので、売上弾力性の大きい上司に対しては変に論理的に売り上げが下がったことを説明するのは逆効果です。まずは、平謝りすることが重要です。

同様に、「感情の給料弾力性が大きい」カミさんにも、平謝りが有効ですし、「悪酔いのアルコール弾力性」の大きい人には絡まれないように宴席では近くの席に座らない方が賢明です。
続きはこちら