カメラ好き


アベノミクス効果で円安と株高が進み、久しぶりに景気の良いニュースがかけめぐっている日本。「強い日本を創る」という安倍政権の方針のもと「憲法改正」や「国防軍創設」が目指され、今後右翼化していくのでは?とも言われ、市民団体をはじめ疑問の声も上がっている。領土問題や歴史認識をめぐってまた中国や韓国との関係が悪化している現在、改めて世界の中の日本の立場や日本人のアイデンティティについて考える時なのではないか。

他国の人々と比べて私たち日本人はどう違うのか。身近なモノを通じてわかりやすい特徴が見えてくる調査がある。カシオ計算機が“サクサク”撮れる軽快なレスポンスを備え、ブレに強い高倍率ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「EX-ZR700」の発売に際して日本・中国・ドイツ・アメリカのパパとママ、800人(各国200人)を対象に実施したカメラについてのインターネット調査だ。子供を持つパパとママのカメラの使い方、カメラに望む事、写真の活用の仕方等を調べることで、その背後にある各国の家族の結びつきが見えた。

■カメラに対する万国共通のニーズは?
まず、「コンパクトさ・軽さ」や 「きれいに撮れるオート機能」のニーズは万国共通だった。近年カメラの性能が進化する中、画質が良いのは当たり前となったので、さらに元気に動き回る我が子の笑顔の瞬間を逃さないために、「ピントが速く合う」「起動の速さ」「次々とシャッターが切れる」など、 “速さ”に対するニーズが高まっているという結果になった。

■日本と他国の写真を撮る機会・目的の違い
子供の写真撮影をするのは、日本では「イベントや記念日ごと」が多いのに対し、他の3か国では「日常」が多いという対照的な結果だった。また、他の3か国では子供を撮影するのは「家族や知人と共有するため」が多いのに対し、日本では「成長の記録のため」が圧倒的に多い結果となった。さらに、 撮った写真を他の3か国では「アルバム」「SNSやストレージで公開」 「額縁や写真立て等で家に飾る」など積極的に人に見せているのに対し、日本では 「PCで保存・閲覧」という回答が多かった。日本人は他国と違って思い出を記録するために写真撮影をしていることがわかる。

■日本人が持ち歩くのは子供の写真のみ、家族写真はいらない?
普段持ち歩いている写真について、日本は「子供」のみという回答が5割以上を占めた。一方他の3か国では「配偶者と子供」が5割以上、「家族全員の写真」も3割以上と多数を占めた。 また、撮影の被写体は誰が最も多いかという質問でも、日本は「子供」が7割以上と圧倒的に多く、「家族全員の写真」と答えたのはわずか1割未満と他国に比べてかなり低い割合となった。日本人は単に恥ずかしがり屋なのか、それとも子供だけが大事なのか?家族の結びつきにやや不安を感じる結果であった。

【調査概要】
□調査機関:2013年3月1日〜3月6日
□対象国:日本・中国・ドイツ・アメリカ 計4カ国
□対象者:18歳〜69歳の男女、12歳以下の子供を持つ方
□サンプル数:合計800名(各国200名)
□調査方法:インターネットによるアンケート回答方式

(牧田 亜紀子)