週60時間以上働く勤務医が4割、疲労で医療事故の危険性高く
労働政策研究・研修機構が実施した「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、勤務医の4割が週60時間以上働いていることが分かった。
調査結果によると、主たる勤務先での1週間当たりの労働時間は平均46.6時間。60時間以上働いている勤務医の割合は27.4%だが診療科による差が大きく、「外科」(43.1%)、「救急科」(41.7%)、「脳神経外科」(40.2%)、「小児科」(39.5%)などで高くなっている。
他の勤務先を含めた1週間当たりの全労働時間の平均53.2時間で、60時間以上働いている勤務医は40.0%。
疲労を感じている勤務医は60.3%で、このうち健康不安を感じている勤務医は7割を超えている。
医療事故につながりかねないような「ひやり」あるいは「はっと」した体験があるかを聞いたところ、疲労を感じている勤務医の8割以上が体験があると回答している。
将来の働き方については、「今の職場(同じ病院・同じ診療科)で働きたい」(48.6%)が最も多いが半数以下。次いで、「別の病院(診療科は同じ)に異動したい」(26.3%)、「開業したい」(8.9%)、「医師として非常勤として勤務したい」(7.8%)などとなっている。
調査結果は、全国の20床以上の病院に勤めている24歳以上の勤務医3467人の回答を集計したもの。
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