いつもなら公式戦が終了したら各選手の記録を追いかけるのだが、今年はポストシーズンに目が行ってしまう。公式戦が終了したMLBの現状についておさらいしよう。

アリーグ

AL-2012




ニューヨーク・ヤンキース=NYY、デトロイト・タイガース=DET、オークランド・アスレチックス=OAKの3つの地区の優勝チームは2日間の余裕がある。

ボルチモア・オリオールズ=BALとテキサス・レンジャーズ=TEXは、明後日に一日だけのプレーオフを戦う。ダルビッシュの登板が予定されている。これもしびれる。

今期はBAL、OAKという無印が大躍進し、大きく勢力図が変わった。

アリーグは昨年、東地区が428勝、中地区が388勝、西地区が323勝だった。今年は東地区が420勝、中地区が378勝、西地区が351勝。西地区が勝率で東地区を上回った。TEX独走だったのがOAK、LAAが台頭し、SEAも検討したのだ。

アリーグ最弱チームは、MIN、続いてBOS。ついこの間までの強豪チームがここまで凋落した。
来年はヒューストン・アストロズ=HOUがアリーグ西地区に加入する。恐らくMLB最弱のHOUが入ることで、西地区の星勘定はまた変わることだろう。

ナリーグ

NL-2012




今年のワイルドカード1枚増加は興行的にはうまくいったようにも思えるが、ナリーグのワンデイプレーオフを戦うアトランタ・ブレーブス=ATLは94勝、セントルイス・カーディナルス=STLは88勝、6ゲーム差がたった1戦でひっくり返る可能性がある。やや理不尽ではある。

ナリーグでは昨年までNYYと対比されるスター軍団だったフィラデルフィア・フィリーズが凋落し、ワシントン・ナショナルズ=WASが大躍進している。

ナリーグでは球団格差が広がっている。特に中地区で100敗以上が2球団。

常に勢力均衡を図るMLBとしては憂慮すべきことだ。