総務省が発表した労働力調査(速報)によると、8月の完全失業率(季節調整値)は4.2%で前月から0.1ポイント改善した。一方、厚生労働省が発表した8月の有効求人倍率(同)は0.83倍で、前月と同じ水準だった。有効求人倍率は前月まで14カ月連続で上昇していた。

新規求人倍率(季節調整値)は1.33倍(前月比0.02ポイント増)。正社員有効求人倍率は0.49倍(前年同月比0.10ポイント増)。有効求人(季節調整値)は前月比1.1%減、有効求職者(同)は同0.9%減。

新規求人は前年同月比10.5%増。産業別に見ると、宿泊業,飲食サービス業(前年同月比22.3%増)、情報通信業(同19.6%増)、生活関連サービス業,娯楽業(同17.2%増)などが増加。製造業(同3.7%減)は減少。

都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)で最も高いのは福井県の1.16倍、最も低いのは沖縄県の0.42倍。

男性の完全失業率(季節調整値)は前月と同じ4.5%、女性は前月から0.4ポイント低下して3.7%となった。

完全失業者数は前年同月比18万人減の277万人。完全失業者のうち「勤め先都合」は同12万人減の69万人、「自己都合」は同2万人増の102万人となっている。

就業者数は前年同月比2万人減の6281万人。産業別に前年同月と比べると、医療,福祉(32万人増)、卸売業,小売業(22万人増)、サービス業(18万人増)などが増加し、製造業(29万人減)、農業,林業(20万人減)、宿泊業,飲食サービス業(11万人減)などが減少した。

求人広告件数 伸びが鈍化、8月は前年同月比8.5%増
経営者調査 4年ぶりに雇用人員が不足
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