10年ぶりの水着写真集で驚異の美ボディを披露した釈ちゃん。「グラビアは私のホームグラウンド」と語る

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2000年代前半に週プレをはじめ、数々のグラビア誌に登場し、弾けるようなセクシーボディで男性ファンを魅了した釈ちゃん。自身10年ぶりとなる水着写真集『I am 釈由美子写真集』の撮影はハプニングの連続だったとか。マル秘エピソードを教えてくれた

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■ビキニからお尻が出ちゃってるんです

―釈さん……いや、釈ちゃん! お帰りなさいっ!! もう二度と見られないと思っていたので、10年ぶりに水着になってくれてホントにうれしいです。まずは今回の水着写真集を出そうと思ったきっかけを教えてください。

 最初はそんなに深く考えていなかったんですよ。ずっと写真集はやりたかったんですけど、私も三十路(みそじ)を越えていますし、今さら水着っていうのもないなって思っていたんです(笑)。でも、最後に出した写真集『CHAOS』(2003年発売)の撮影から約10年、今の私の“ありのままの姿”も残したいなっていう気持ちもあって。タイミング的に今年デビュー15周年でしたし、「じゃあ、やってみようか」って思ったのがきっかけでした。

―現在は女優として活躍されていますが、水着グラビアには特別な思いがあるんですか?

 私のホームグラウンドっていうか、もともとグラビアアイドルの「釈ちゃん」というところから始まってますから。やっぱり、グラビアに対する思いは今でも強いですね。水着は今でも一番の勝負服だと思っていますし。だからこそ、今回の写真集は変に守りに入って、昔から応援してくださるファンの皆さんの期待を裏切りたくなかった。かといって、頑張りすぎちゃってるのもちょっと恥ずかしいじゃないですか(笑)。写真集のタイトル『I am…』は私がつけたんですけど、「これが自然体の私」って胸を張って言える内容になっていると思います。

―水着になる怖さみたいなものはなかった?

 特になかったですね。というのも、ここ何年かは女性向けのダイエット本やビューティ本を出させてもらっていて、10年前よりカラダづくりがしっかりできるようになったんです。ぜひ、女性にも手に取ってもらいたいですね。三十路でも水着になれるんだぞっていうことを伝えたいので(笑)。

―撮影ロケ地はタイのリゾート地・クラビなんですよね。

 はい。1週間ぐらい行っていたので、写真集にしてはのんびりした撮影でしたね。

―現役バリバリだったグラドル時代は殺人的なスケジュールをこなしていたんですよね?

 あの頃は本当に忙しくて、サイパンから成田空港に帰ってきて、そのままハワイとかありましたから。ホントに自分がどこにいるかわからなくなるんですよ。せっかくの海外なのに観光を楽しんだ記憶はありません(笑)。でも、今回は帰りたくな〜いって思うほど、撮影を満喫させてもらいました。

―じゃあ、撮影は最初から最後まで順調だったんですね。

 いえ、それが最初からけっこう大変だったんですよ。普通、写真集のお仕事って事前に衣装合わせをしていくものなんですけど、仕事が立て込んでいて、その時間が取れなかったんです。なので、タイに着いたその日にホテルの部屋でフィッティングをしたんですけど……小さいんですよ、水着がっ!! こんなの絶対に着られないって思ったほど。

―グラドル時代とはだいぶ違ったの?

 あの頃のトレンドだったと思うんですけど、全体的に水着がもっと大きかったんです。私、胸にそんな自信がなかったので、いろんなモノをビキニトップに詰め込んで、谷間をつくって……って、ごまかせたんですけどね(笑)。

―小さい水着だとそういうワケにもいかない。

 そうなの(笑)。現地で水着を新しく買おうかなって思ったんですけど、せっかくスタイリストさんが用意してくださった衣装なので、試しに着てみて撮影したんですよ。そうしたら、だんだんと「隠すよりも堂々としていたほうがカッコいい」と思えるようになって、途中からまったく抵抗はなくなりましたね。

―写真集をよ〜く見てみると、水着にちゃんと収まっていないカットもありません? ホラ、これなんて……。

 白い水着のカットですよね。実はフィッティングのときに、あまりに小さすぎるから「これだけは絶対に着ません!!」って言ったんです。だって、見てください! お尻が出ちゃっているんですよ(笑)。結局、上にシャツか何かを羽織る条件で撮影OKを出したんですが、カメラマンの西田幸樹さんが「ちょっとだけ脱いでみようか」って言い始めて。気がついたら、一気にダーッと撮られていました(笑)。

―さすがグラビアのカメラマンさん! お風呂のカットもかなりきわどいです。

 西田さんが「ビキニトップを外した背中を撮りたい」と言うので、「女性スタッフさんのみで、男子禁制ならいいですよ」って言ったんです。最初は背中だけ撮っていたんですけど、シャッターを切るごとに西田さんのテンションが上がっていっちゃって。どんどん前のほうに出てくるんですよ。

―そりゃあ、そうでしょう。

 20代の頃だったら、「ダメですよぉ〜」なんてかわいこぶりっこしていたと思うんですけど、私ももう大人なので「コラ、西田さん! 撮った写真をチェックさせて」って怒って(笑)。デジカメのモニターを見ながら、「はい、ダメ」「これは世に出しちゃダメなヤツ」って次々と削除していきました。西田さんは悲しそうな顔で「タレントに写真を消されたのは初めてだ」なんておっしゃっていましたね(笑)。

■週プレさんだけにスクープを教えます!

―写真選びも釈ちゃん自らやっているんですよね。一番お気に入りのカットは?

 黒い水着の写真です。強さやたくましさが表現できていて、スポーツメーカーの広告っぽくないですか?(笑)

―とてもエネルギッシュな写真だと思います。この写真集の発売が決定したとき、釈ちゃんは「10年たって進化した私を見てください」とコメントしていました。どこが進化したと思います?

 生命力にあふれていることかな。グラビアをいったん卒業して、女性誌のお仕事が増えたときのことなんですけど……、「痩せている=きれい」と思ってしまい、間違えたダイエットをずっと続けていたんです。撮影の前に10kgぐらいガーッと痩せて、終わったら過食してリバウンドするみたいな。一時期は拒食症にもなってしまって……。

―どうやって立ち直ったんですか?

 このままじゃダメだ、自分のカラダは自分で幸せにしてあげなきゃって思ったんです。それ以来、食生活に気を配って、運動もするるようになりました。毎朝7時に起きて、古武道やホットヨガで汗を流して、お仕事がなければ夜11時には寝る生活。おかげで再び健康的なカラダを取り戻すことができたんです。でも、そうした過去があるからこそ今がある。大げさではなく、この写真集は私の“生きざま”でもあるんです!

―素晴らしい! 鍛えているだけあって、カラダのラインが本当にきれいです。20代の頃と比べて、体重に変化は?

 私、体重計と彼氏のケータイは見るなっていうのがモットーなんですよ(笑)。そうだ、お世話になった週プレさんだけにスクープ情報を教えちゃいます! 写真集の……あ、これこれ。この「LOVE」とお尻に描かれたピンクの水着。実は、自前なんですよ。

―おお、かわいい……って、まさかそれがスクープ?

 (無視して)今の年齢ではさすがに買おうとは思わない水着なんですけど、実は3年前に買ったモノなんです。「LOVE」という文字がすごく気に入っていて……ハネムーンのハワイ旅行で着るはずだったんですよ(泣)。

―“はずって……?

 入籍予定日の1ヵ月前に婚約が破談になってしまって……。その直前に買っていて、ハワイに持っていこうと思っていたんですよね。以来、クローゼットにしまったままだったんですけど、ようやく日の目を浴びました。リベンジですね(笑)。

―少し聞きづらいですが、恋愛観は変わりました?

 そんなに変わっていません。好きになった人には相変わらず一途ですし。ただ、20代の頃は相手に求めすぎていて「もっと愛をちょうだい」「幸せにして」という感じだったんですけど、今は自分も相手もちゃんと幸せにしたい。そう思えるようになりましたね。とりあえず、この写真集を持ち歩いて婚活します(笑)。

―最後に、デビュー20周年グラビアも期待していいですか?

 う〜ん、どうかな(笑)。ただ、私は水着を着たくなったらまた着ると思いますし、見せたくなったら見せると思います。これがラストですっていうのもカッコ悪いですし。いつ何があってもいいように、由美かおるさんや韓国の(女優)ファン・シネさんのように、年齢を重ねてもきれいなカラダでいたいですね。

(取材・文/高篠友一 撮影/佐賀章広)

●釈由美子(しゃく・ゆみこ)

1978年生まれ、東京都出身。血液型=B型。身長165cm B85 W58 H84ドラマ、映画、CMに多数出演。舞台『十三人の刺客』ほか、今冬には映画『リトル・マエストラ』も公開予定

『I am 釈由美子写真集』

撮影/西田幸樹 A4ワイド判/ハードカバー/96ページ 3150円・学研マーケティング