厚生労働省が四半期ごとに実施している労働経済動向調査によると、5期連続で正社員が不足の状況となったことが分かった。中途採用を予定している事業所の割合は、前年を上回る水準が続いている。

8月1日現在で正社員が「不足」と答えた事業所の割合から「過剰」と答えた事業所の割合を引いた正社員等労働者過不足判断D.I.を見ると、調査産業計で12ポイントの不足となった。正社員が不足の状況は5期連続。

分類12産業のすべてで正社員が不足となっているが、医療,福祉(30ポイント)、運輸業,郵便業(29ポイント)、情報通信業(26ポイント)、建設業(25ポイント)、宿泊業,飲食サービス業(24ポイント)、生活関連サービス業,娯楽業(23ポイント)で特に不足感が強い。

4〜6月に中途採用を実施した事業所は58%で半数を超えた。7〜9月に中途採用を予定している事業所は46%で前年同期を7ポイント上回った。

過去1年間に正社員の新卒採用募集を実施した事業所は45%で、前年から2ポイント上昇した。募集時期では、「春季の一括採用のみ」が7割で、「年間を通して随時」(17%)、「春季と秋季」(8%)となっている。

調査は、従業員30人以上の5835事業所を対象に実施し、3320事業所から回答を得た。

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