[Toru Hanai / Reuters]

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 明日、W杯最終予選オーストラリア戦が行われる。オーストラリアは初戦のオマーン戦のスターティングイレブンを見ても、ベテラン主体、というより世代交代に失敗している印象を受ける。2006年W杯、あるいは前回のアジアカップのときから、戦力の上積みはなされていないね。
 
 W杯のアジア枠は、ご存知のとおり4.5枠だ。近年のアジア諸国のレベルを鑑みると、これはやはり多すぎると思う。とりわけ、中東勢のレベルの低下が顕著だ。中東、イスラム圏の国は、現在社会的に非常に不安定な状態にある。国内で暴動が起きたり、バーレーンに至ってはデモに参加した代表選手が処分されるという事態まで起きた。長引く政情不安が国力を弱体化させ、それがサッカーにも表れているんじゃないかな。
 
 前述したようにオーストラリアも勢いがないから、このグループの中で日本がもっともチャンスがあるのは間違いない。予選突破は正直に言ってそれほど難しいミッションではなくなっている。ヨルダン戦は6得点の快勝を収めたが、相手のレベルを考えると、僕はそれほど騒ぐ結果ではないと思っている。華々しい結果に目を向けるあまり、自分たちの力を見誤る危険性をはらんでいるね。
 
 快勝に終わったヨルダン戦でひとつ疑問だったのが、ザッケローニ監督の采配だ。交替策は実にイタリア人らしい、手堅すぎるものだった。あれだけ点差の離れた試合で、最後の一枚をDFの入れ替えに使ったわけだけど(72分:今野→伊野波)、キーマンの一人である香川はフル出場し、最後は足がつっている状態でプレーしていた。次戦、あるいはその先のチームを考えた采配には見えなかったね。
 
 また、先発メンバーの固定化も気になるところだ。たとえば遠藤は2014年W杯時に34歳になっている。長谷部も前田も、もう若くはない。6点差がついた試合であるならば、新戦力を試す、香川を休ませる、違う戦い方にシフトしてみるといったチャレンジがあってもよかったのではないか。連勝の中でも、冷静に評価していかなければならない部分は多いね。