昨日の松坂大輔のAAAでの登板を見て思ったのは「あ、手投げだ」ということだ。調子のよくないときの松坂。体重が乗ってないのに、体が傾いでいる。当然コントロールは悪くなる。ただ、球速は148km/hと、わりと出ていた。

本人は「肩の調子が良くなかった」と言っていたが、それは肩が痛いということではなく、感覚が戻っていないということだろう。
マイナー3試合のデータ。Aでの登板は詳細なものがない。

Daisuke-20120509





AAAでの登板は、手術前の松坂のVTRを見ているようだった。立ち上がり球数が多く、コントロールが定まらない。被安打は少ないが、投球数が増えていく。立ち上がりを切り抜けたとしても、二順目、三順目と徐々に打者にとらえられていく。

4/28のAAでの登板の映像も残っているが、AAAの登板よりも少し安定感があるように見えた。しかし二順目にはつかまっている。

恐らくは速球主体で投げているのだろうが、まだまだコントロールが定まらない。

良い時の松坂は、速球で打者を圧倒する。さらにスライダーのキレ味が良い。ダルビッシュよりも球種はやや少ないが、わかっていても打てない凄さがあった。

ポイントは速球でストライクが取れるかどうかだ。

もう一つ。今の松坂は太い。体にキレがないように思う。3年前くらいから太りだしたが、依然として体調管理に問題があるように思う。

ボストン・レッドソックスは火の車だから、松坂には一日も早く戻ってほしいだろうが、もう少し体を絞り、球も感覚も研ぎ澄ます必要があるだろう。

MLBでの失敗は、キャリアの終焉を意味しかねない。慎重にリハビリをしてほしいと思う。