昨年6月にトミー・ジョン手術を受けて、これまでにマイナーリーグで合計3回のリハビリ登板をしたピッチャーのダイスケ・マツザカは、ボストン・レッドソックスへの復帰に一歩ずつ近づいている。

その右腕は、月曜日夜にマッコイ・スタジアムで行われたポータケット・レッドソックスの試合に登板し、被安打2、与四球3、4奪三振だった。合計で87球(49ストライク)投げて、球速は最速91マイルを記録した。彼がロチェスター・レッドウイングス戦のマウンドを降りた時、試合はまだ0-0だった。

今後のマツザカのスケジュールは、水曜日にブルペンセッションを行い、土曜日にマッコイ・スタジアムで行われるコロンバス戦に再び先発予定だ。彼はレッドソックスに合流する前に、あと2回のリハビリ先発が必要になるだろうと見られている。

「全体的に体調は良いので、それは良い事。だけど肘は、その日によってだね。良いなって感じる日もあるけど」マツザカは言った。「今は、投げる日が感じのよい日に当たれば良いなって思っている。あと2試合で準備ができるのかは、言うのは難しい。それは段階的なもので、試合ごとの感じだから。次の登板と、投げた後でどうなるかを見てからだと思う」

マツザカは4月23日からリハビリ登板始めた。それはメジャーリーグに戻ってくるまでに30日間が与えられる。

悲惨なレッドソックスローテーションには助けが必要で、マツザカは救世主の一人になる可能性がある。

イメージできる?

「もし今、チームに貢献できるなら、もちろんそうするよ」マツザカは言った。「チームの役に立つための僕のベストな方法は、できるだけ100%に近い状態にすること。僕がチームに最大限貢献するために、そうする必要がある」

スプリングトレーニングが始まった時、マツザカはリハビリのスケジュールが前倒しになっていることを認めた。投手は通常、トミー・ジョン手術から戻ってくるのに12から18ヶ月かかる。しかし松坂は、手術から1年未満(6月10日)で再びメジャーリーグに戻ってきそうだ。

彼のリハビリ登板は、4月23日の1Aセーラムで始まり、4イニングで被安打6、3失点だった。次の先発は4月28日2Aポートランドで4 2/3イニングを投げて、被安打3、1失点、与四球2、7奪三振だった。

前回シードッグスで登板した後、マツザカは首の張りを訴えたが、月曜日の登板後は問題無いと言った。

「前回の先発の後にそれはあった。車や飛行機の移動で背中が少し張っていて、それが首にきたみたいだった。だけど3日間トレーナーに診てもらって凄く良くなったので、何の心配もない」彼は言った。

月曜日の午後3時30分頃、マツザカが乗ったダークカラーのSUVが現れ、係員がマッコイ・スタジアムの駐車場にそれを駐めた。その右腕はクラブハウスに陽気に登場し、3回目のリハビリ登板の準備は整った。

「投球フォームは、まだ修正が必要」彼は試合後に言った。「まだ、完璧じゃない。だからこれからも、細かな修正を加えていく。今日は試合前に、キャッチャーとどういった球を投げるとか話をしなかったんだけど、結果的にツーシームを多く投げることができて、それの良い練習になった」

「これまでは遅い球を中心に投げていたから、それも試したかった。キャッチャーのサインに何回かクビを振ったのは、それが理由。全体的には良かったと思うし、楽しめた。練習したかったことができた。次はもっとファストボールを投げる予定」

2007年のシーズン前、合計103百万ドルを費やして日本のスーパースターと契約したレッドソックスが、望んていた通りの期待に彼は応えていない。

マツザカの勝利のほとんどは、ボストンに来てから最初の2年に挙げたもので、その時は61先発で33勝15敗を記録している。2009年は僅か12先発(4勝6敗)で、それは重なった怪我によるものだった。そしてその傾向は2010年も続き、その年は25先発で9勝6敗だった。2011年は5月に戦列を離れ、6月に手術に踏み切るまでに、僅か8試合(7先発)の登板で3勝3敗、防御率5.30だった。

怪我と共にマツザカの不安定さは、手術を受ける前でも大きな懸念になっていた。彼は2008年以来、安定した姿を見せておらず、彼が投げた時には、答えよりもより多くの疑問が残った。

使い古された様に見える投手であっても、今、レッドソックスは、健康で結果を残すマツザカを必要としている。

参考記事:Daisuke Matsuzaka solid in outing By Joe McDonald | ESPNBoston.com
http://espn.go.com/boston/mlb/story/_/id/7902698/daisuke-matsuzaka-solid-third-rehab-start