ブロックの並びを感知! 未来なガジェット、デジタルワードゲーム「ボグルフラッシュ」

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「ボグルフラッシュ」が出た!
米最大級のTOYショー「TOY OF THE YEAR」内で「2011GAME OF THE YEAR」を受賞した単語ゲーム。
未来っすなー。
ブロック遊びなんだけどデジタルブロック。
ひとつひとつのブロックに液晶がついていて、アルファベットが表示される。
5つのブロックで、5つのアルファベット。
それを並べかえて英単語を作るゲーム。

プレイしてみよう。
5個のブロックを一列に並べる。すると「1」「2」「3」「−」「−」と表示。
3種類のゲームが遊べるので、「1」「2」「3」のどれかを選択。今回は、「2」のブロックのボタンを押して「ボグル5」を遊んでみよう。
スタート!
ブロックそれぞれにアルファベットが表示される。
「R」「W」「T」「E」「I」って出る。
これを並べ替えて単語を作る。
「RTEIW」って並べても、そんな単語はないから何の反応もない。
「WRITE」と並べると、画面がフラッシュして正解音が流れる。
表示されるアルファベットが変わって、次の問題になる。
こうやって、制限時間内に、何個、英単語を作れるか競うのが「ボグル5」。

これが、けっこう難しい。
英単語知らないとできない。知ってても、思いつかない。
やってるうちに、少しずつコツがつかめてくる。
複数形もアリなので、Sブロックがあればそれをまず考える、とか。

複数で遊ぶ「ボグルバス」は、さらに厳しい。
順番に5文字の単語を作り最終的に残った人が勝者というルールで、制限時間がさらに短い。
「対象年齢8才以上」ってなってるけど、大人でもじゅうぶん手強い。

こ、これは英単語を勉強しなおさないと、つらいな。と思ったら、4ブロックで遊ぶ方法もあるってマニュアルに書いてあった。
5ブロック全部使わない。4つだけ並べると、4ブロックでゲームスタート。
わ、わかる!
さすがに4つだけだと、基本的な単語が多いので、わかる。
4ブロックで、一番ベーシックな「ボグル」を遊ぶ。ハマる!
4ブロックを使って、2、3、4文字の単語を作る。
4文字の単語を作ると5秒のボーナスタイム。
制限時間内で、何個の単語が作れるか!
ゲーム終了後に、何個単語を作ったかのスコアが表示され、その後、最大で何個の単語を作ることができたのかも表示される。

表示はデジタル、扱うモチーフは英単語。抽象的な情報を、ブロックに直接触れて、動かしたり、並べたりすることで、操作する。
MITメディア・ラボ教授の石井裕氏は「物理的な実体を備え、直接触れて操作できるデジタル情報」を「タンジブル・ビット」と名づけた。
抽象的な情報は、直感的に扱いづらい。それを実体のあるインターフェースに変換することで扱いやすくする。その有効性は、日本人なら誰でも知っている「そろばん」を想起すれば理解できるだろう。数字を、そろばんの珠という実体に置き換えて操作することで効率よく計算が可能になる。
コンピュータの進歩と浸透で、ますますこういったタンジブル(触れられる)インターフェースの重要性は増してくるだろう。

ルールだけ同じ遊びなら、もちろんiPhoneでも可能だろう。
でも、ブロックを机の上で並べ替える感じは、アナログならでは。
ブロックという物体があることで、遊びが直感的にリアルになった。
しっかりした収納ケースもついている。

日本圏には、文字カードゲームの大傑作「ワードバスケット」(参考:「帰省先で大人気! ワードバスケットで甥っ子と遊ぼう」)があり、英語圏には「スクラブル」や「アップワーズ」という単語作成ゲームの古典的名作がある。「ボグルフラッシュ」も「Boggle」というダイスを利用した単語ゲームがベースになっている。

語学学習は、ゲーミフィケーションを応用させやすいジャンル(参照:「愛があれば英語はしゃべれるんだ。iPhoneアプリ「SUMMER STORY」で美少女たちと英会話」)。
こういった遊びながら学べる玩具がどんどん出てくるのは、とても楽しい。(米光一成)