beyond 国内外注目の6人のアーティストが生み出す創造言語の世界

SCAI THE BATHHOUSEでは、6月3日（金）から7月2日（土）まで中西夏之、名和晃平、イェッペ・ハイン、川上幸之介、ブライアン・アルフレッド、嵯峨篤によるグループ展を開催する。国内外注目のアーティスト6人による60年代の貴重な作品から最新の力作までを多彩に紹介する。本展覧会で特に注目される作品は、日本のアヴァンギャルドアートからペインティングをリードしてきたアーティストである中西夏之の60年代と80年代に描かれた貴重なペインティング2点。内1点は静かな反逆性を秘めた迫力のあるキャンバス作品である。

Atsushi 　Sagarepose / 018 – 023 200845 x 45.2 - 45.9 x 3.7- 4.7 cm eachinstallation size 102 x 160 cmMDF, urethane coat

また東京都現代美術館で6月11日より個展が開催される名和晃平は、未発表作のドローイングシリーズ Line-Fragmentを展示。デンマーク出身の作家イェッペ・ハインは、鏡の反射や光と影を利用し、鑑賞者と作品、空間との位置関係や距離感を縮めたり伸ばしたり、回転させたりするコミュニケーション型の立体作品を展示する。ロンドンの大和ジャパンハウスにて個展開催予定の川上幸之介は、アクリルをベースに、コラージュを施したペインティング手法で、キャンバス上に幻想と現実のハザマのような風景を描く。その他日常の切れ端に現代社会における問題を映し出すブライアン・アルフレッドのペインティングや、横浜トリエンナーレに出展予定の嵯峨篤による、引き込まれるような漆黒の平面作品等が同時に展示される。


Kounosuke Kawakamiindustry 52010120 x 250 cmMixed Media on Canvas

作家と鑑賞者の間の対話、そして6人の作家の作品と作品同士の対話、交錯するコミュニケーションから浮かび上がる現代アートの空間で、言語を超越する概念の世界に没頭してみて欲しい。


左：Jeppe Hein3-Dimensional Circle 2007 200 x 140 x 140 cmMixed Media、右：Kohei NawaLine Fragment #22 2008h.33.7 ｘ w.25.7 ｘ d.2.5 cmacrylic on paper


Brian AlfredHigh Line 2010182.9 x 223.5 cm Acrylic on canvas

■beyond
会期：6月3日（金）〜7月2日（土）12：00〜18：00　※日・月・祝は休廊
会場：SCAI THE BATHHOUSE（東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡）
Tel：03-3821-1144
www.scaithebathhouse.com