CL対アーセナル戦をホーム、カンプノウで迎えるバルサ。第1戦はアーセナルのホーム、エミレーツスタジアムで1−2の逆転負け。バルササポーターが心配するのは、この大事な試合でキャプテンのプジョールが怪我で欠場。ピケは累積警告で出場できず、急造センターバックで試合に臨まなければいけないことだ。

 この二人の穴を埋めるのが、今シーズンは左サイドバックだけではなく、センターバックでプレーすることが多いアビダルとディフェンシブハーフを務めるブスケツだ。後からのビルドアップを得意とするバルサ。ブスケツがピケの代わりとしてビルドアップの基点となり、アビダルはスピードとフィジカルの強さでプジョールの代わりとして後を支える。

 「もちろんセンターバックでもプレーできるが、ミリートも居るし、他のディフェンスも居る。最後は誰がプレーするか監督が決めるが、どこでプレーしても問題ない」と語るブスケツ。気持ちの面でもセンターバックとして、「準備はできている」と続けた。もちろん彼ブスケツの“本職”ではないが、これまでもセンターバックでのプレーの経験があるだけに“初心者”ではない。

 フランス代表でもセンターバックとしてプレーした経験があるアビダルは、ここ最近はバルサでもプジョール、ピケとコンビを組んでセンターバックを務めているため心配はなさそうだ。それでもディフェンスラインの統率、ラインの上げ下げといった、集中力を必要とする慣れない仕事を90分間続けることができるかが鍵となる。「これまでで最も大事な試合」とバルサの選手達が口を揃えるCL対アーセナル戦がついにキックオフを迎える。

(スペイン通信)