今季からレアル・マドリーの指揮官に就任し、異なる3クラブで3度目のチャンピオンズリーグ(CL)制覇をめざすジョゼ・モウリーニョ。初陣となった15日のアヤックス戦では、試合中に苛立ちを爆発させる場面が何度も見られた。

 それもそのはず、レアルは合計35本のシュートを放ったものの、枠に飛んだのはわずか15本。スコアは2―0と平凡だった。フランス通信(AFP)によると、試合を完全に支配された敵将のマルティン・ヨル監督は「大人と子供」とお手上げのコメントを残したが、モウリーニョ監督は「いやいや、子供と子供だよ。レアル・マドリーは子供のチーム。カルヴァーリョ、カシージャス、シャビ・アロンソを入れないと、選手たちは21〜23歳だ」と話した。

 ただし、「われわれはこのメンバーでまだ10回ほどしか練習していない。チームはまだ建設中」と語っており、チームがこれからもっとまとまり、経験を積んで強くなる、という手応えを得ているようだ。

 なお、その「子供」のひとりで、この試合は出番がなかったFWカリム・ベンゼマ(22)については、「彼の頭がよく、試合に出るには何が必要か理解してくれることを願っている。ベンチからはゲームや、ポジションチェンジがよく見える。この日は90分間それができたはずだ。カリムは頭のいい子だ。遅かれ早かれ理解するだろう」と話した。