【斉藤アナスイの愛玩】犬のキモチ

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「犬になりたい!」と思い始めて早数年。不思議なもので段々と犬のキモチがわかるようになってきました。犬語はまだ日常会話が困らない程度のレベルなのですが、犬のキモチならもうほぼ完璧。犬の行動を見れば、それがどんな感情を表しているのか一目で理解できます。

例えばこれ。

シッポを振りながら近づいて来て、お腹を見せる。
ほとんどの人がご存知かと思いますが、これは犬にとって「嬉しい!」のキモチを表しています。可愛いですねぇ。では、「すっごい嬉しい!」とき、犬はどうなるのでしょう。

こうですね。全部いっぺんにやる。滑りやすいフローリング限定なのですが、犬はすっごい嬉しいとき、お腹を見せながらスライディングしてきます。もちろんシッポも振って。ズザザーっていいます。

じゃあこれはどうでしょう。

犬が飛び上がっています。これは「ビックリ!」のキモチです。かわいそうに、近くで大きな音でもしたんでしょう。では「すっごいビックリ!」のとき、犬はどうなるのでしょうか?

こうですね。立っちゃう。一瞬ですよ、一瞬ですけど二足歩行になっちゃうんですね。で、「ものすっごいビックリ!」のときは、このまま2、3歩歩いちゃいます。近くでマミー(乳酸菌飲料)が爆発したりすると、こうなりますね。犬の業界紙なんて読んでるとね、けっこういるんですよ。二足歩行できる犬。僕もっと四足歩行の練習しないといけませんね。

えーとじゃあ次はこちらを見て下さい。

可哀想に、「耳がかゆい」んですね。犬はうまいこと耳がかけない。だから床にこすりつけてかゆみをおさえるんです。こっちが見かねてかいてあげようとすると、なんか「ドゥルー!!」って首振るんで、かいてもあげらない。難しい問題です。では「すっごい耳がかゆい」とき、犬はどうなるのでしょうか?

こうですね。なんかすごいことになる。これも一瞬ですよ、一瞬なんですけど。ここまでかゆそうだったら病気の恐れもあるんで、すぐに病院に連れて行ってあげてください。そうそう病院と言えばなんですけど。僕ね、歯医者通いが長いんですよ。それでこの前「痛っかたら左手あげてねー」って言われて。よくあるじゃないですか。で、ちょっと我慢できないぐらい痛かったんで左手上げたら、「左手ってインドでは不浄の手なんだよ」って言われてそのまま治療を続けられました。いやお前ちょっと待てと。まぁ犬とは全然関係ないんですけどね。

ではこれで最後です。

近くにちょんと座って手招きをする。これは「遊んでー!」のキモチです。可愛いんですよ。もちろん可愛いんですけど、ほら、こっちだってゲームやりたいときとかあるじゃないですか。だから「ちょっと待ってねー」「もうちょっと待ってねー」なんて言って。そうすると犬は「すっごい遊んでー!」のキモチになってくる。そうなるとどうなるのでしょうか?

こうですね。リセット押します。いや、わかってやってるのかは何とも言えないんですけど。「次の街に着いたらセーブする」ってときに限って押しますからね。特にスーファミね。プレステとかはリセットボタンが小さかったり、難しいところについてるんですけど。スーファミのあれは完全に「動物とかでも押せるよう」でしょ。あとはゲーム機にタックルされてバグったりね。あ、うちも犬飼ってる(トイプードル・メス・可愛い)んですけど。以前うちのお母さんも犬にタックルされて若干バグったことがありました。

「犬のキモチ」の第2弾を書く頃には、僕も完全に犬になれていると思います。そのときはまたよろしくお願いしますね。ワン。

(テキスト&イラスト 斉藤アナスイ)









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